勉強したことが成果につながる保証がないFX
学生のころ、テスト期間中に必死になって勉強をした経験がある人は多いでしょう。学校のテストは出題される範囲が決まっていて、場合によっては出題される内容が特定できる授業もあります。学校のテストは勉強すればするほど高得点を出しやすいので、猛勉強をした人もいるはずです。
しかし、FXの世界では、勉強すれば結果が出やすくなるという相関関係はありません。努力は必ず報われるという信念のもと生活していた人にとっては絶望感をもたらす現実かもしれません。
「成果につながる保証がない」というギャップが、多くの初心者トレーダーからFXの勉強意欲を奪っています。その結果、学習することを蔑ろにしたトレードを多く行うことが、大きな損失や機会損失に繋がってしまいます。
プロトレーダーは勉強したことが成果に繋がらない可能性を理解したうえで、さらに勉強することの真の意味を知っているため、長く安定した利益を積み上げることができています。
勉強せずFXへと挑むリスク
勉強することの必要性を感じられなくなったトレーダーは、トレードの振り返りや勉強を行わないという選択肢をとる傾向にあります。トレードの結果を確認することはあれど、損益を見るだけでトレードの中身を振り返ることはありません。
勉強せずにFXに挑む最大のリスクは「同じ失敗を何度もしてしまうこと」です。
振り返りや勉強をすることで、自分がどのような場面で損失を被りやすいのか知ることができます。また、トレードの学習をすることは、相場の変化に気づく感度の高いアンテナを自分自身に取り付ける作業でもあります。なにも勉強せずにトレードしている人と比べ、勉強している人は相場の波をより無意識的に理解することができます。
木を見て森を見ないトレーダーと比べ、勉強をしているトレーダーは森を見ることができるので、長い目で見てトレード結果に違いが出てくるのは当然でしょう。FXの世界では、勉強することが必ずしもすぐに成果に結びつくことはありませんが、長期的に見ると学習する人のほうが大きな成果を残しやすい傾向にあります。