木を見て森を見ない初心者トレーダーの特徴
FXでトレードしていると、チャートを客観的に見ているようで見ていないことがあります。とくに初心者トレーダーであればあるほど、
・自分のトレードに没頭してしまい、相場全体で起こっていることを把握できていない
・ひとりよがりにトレードをしてしまい、相場の流れの変化についていけない
・相場の流れについていけないと、損切りできない状態やナンピンをし続けてしまう状態に陥る
といった上記のような状態となり、初心者トレーダーに起こりがちな普段の倍以上の損切りに巻き込まれてしまう可能性があるのです。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、FXの世界で森を見ないトレーダーは収益を上げづらい傾向にあります。客観的に相場を見られないトレーダーの代表的な特徴を2点紹介します。
1.自分がトレードしていないチャートを確認しない
1つ目の特徴は「自分がトレードしていないチャートを確認しない人」です。トレードするにあたって他のチャートを比較し、客観的に相場を判断することは必須です。ほかのチャートを確認せずにトレードすることは狭い世界で生きることと同じで、自らチャンスを逃している可能性があります。
2.自分のトレードに没頭しすぎる
2つ目の特徴は「自分のトレードに没頭しすぎてしまう人」です。トレードに集中することは大切ですが、周りが見えなくなるほど没頭してしまうのは危険です。たとえば、1時間足を見てエントリーポイントを決めていた人がポジションをもった途端、1分足※でチャートを確認してしまうことなどが挙げられます。このようなトレードは、なかなか収益を上げられない「木を見て森を見ないトレード」の代表的な例といえるでしょう。
※金融商品の値動きを表すチャートの一種で、1分間の始値、終値、高値、安値の4本値を、ローソクに似た白や黒の棒で表したもの。 ローソク足の種類のひとつ。
自分が取引していない通貨ペアも確認する
トレードを客観的に捉えられるようになるためには、通貨ペアを深く考える必要があります。「通貨ペアを深く考える」とは、自分がトレードしている通貨ペアの通貨の強弱を確認することです。
たとえば、ドル円をトレードしていたとすれば、ドルと円に関するほかのチャートを確認して、それぞれの通貨の強弱を比較します。ドルであればユーロドルやポンドドルを確認、円であればユーロ円や豪ドル円などを確認して、相場を客観的に見た際に、現在トレードしているドル円がどのような立ち位置にいるかを判断します。
このように通貨ペアをさらに深く考えることで、より収益を生み出す可能性が高い通貨ペアを判別することができます。また、相場の流れの変化にも敏感になり。トレードを客観的に捉えられるようになるので、損切りするポイントを迷いなく判断することにも役立ちます。通貨ペアを深く考えることで少ないトレード回数でも高い利益率を出すことが可能になります。