戦国最強といわれた武田軍が掲げた「風林火山」とは?
武田信玄といえば、老若男女問わず多くの人から知られている有名な戦国武将です。多くの戦を勝利に導いた武田信玄は、軍隊の理想的な行動パターンを「風林火山」という言葉で表現しました。「風林火山」という四字熟語には、それぞれの漢字に兵法としての意味合いが込められています。
「風」は軍隊が進む際は風のように早く動くこと。「林」は戦況を判断するために待つときは林のように静かにすること。「火」は軍隊が攻める際は火のように激しく攻めること。「山」は守る際は山のようにどっしりと構えること。「風林火山」の思考法は、攻めにも守りにも適応できる戦略の基本を記したものです。
実は「風林火山」の思考法は、現代のFXトレーダーにも通用する箇所が多くあります。兵法が投資に役立つのかという疑問を抱える人も多いと思いますが、トレードも戦略を立てることが非常に大切です。戦略を立ててトレードのシナリオを計画するときに優先するべき考え方は、戦いで作戦を練るときに大切にするべき考え方と共通します。次の章でお互いの共通点をみつけていきましょう。
プロトレーダーも実践!風林火山の思考法を活かしたトレード
「風林火山」の思考法が、現代のFXトレーダーにどのように影響をおよぼしているのかを解説します。安定的に利益を上げているプロトレーダーは、無意識のうちに風林火山の思考法を実践しています。
1.「風」
兵法上、「風」は行動するときの早さを指します。FXにおいてもスピード感は非常に大切です。特にデイトレードは、その場その場の経済状況を即時に判断してトレードしていかなければなりません。為替市場のスピード感についてこれず、投資判断を即座に出せない人はトレードで結果を出すことは難しいでしょう。早ければよいという問題ではありませんが、FXでは常に状況に合わせた的確で早い判断能力が求められています。
2.「林」
2つ目の「林」は、戦況を静かに判断することを指します。FXでも冷静に相場環境を判断することが求められています。多くの初心者トレーダーは自分が想定していなかった事態に陥ったときにパニック状態となり、多くの損失を被ってしまいます。起きていることを冷静に判断し、適切な対処をとれる能力が戦国時代でもFXの世界でも求められます。