1年目から1,000万円!“高給取り”麻酔科医の懐事情
冒頭でも述べましたが、このように手術において“監督”の役割を果たす麻酔科医は、そのスキルと経験が評価され、他の科よりも「高給取り」になる傾向にあります。
一般的に、初年度の麻酔科医の年収は約1,000万円ほどです。経験を積むにつれさらに上昇し、10年以上のキャリアを持つ麻酔科医の年収は、平均して約1,500万円~2,000万円となります。
また、大学病院の麻酔科医は、約1,200万円~1,500万円となっています。
一方、開業医やフリーランスとして働く麻酔科医の年収は、その診療所の規模や地域、患者数などによって異なるものの、一般的には2,000万円以上となることが多いです。病院によっては年収3,000万円の医師もいます。
平均年収は1,335万円と、他の診療科と比較すると4番目に高い数字になっており、医師のなかでもかなり高年収な部類であることがわかります。
また、スポットバイト(※)もその高いスキルから高給であるのが麻酔科の特徴です。
※スポットバイト:不定期に、自分の空いた時間にだけ働ける単発のバイトのこと。
麻酔科医がたくさんいる都市部については、日中時間帯で最低1回10万円程度、麻酔科医が不足している地域では、日中で1回12万円程度収入があります。夜間では15万円ほどとなるケースもあります。
このように、金銭面だけみると非常に魅力的な職業ですし、専門性が高くやりがいがありそうです。しかし、麻酔科はさまざまな科のなかでも「不足しやすい科」といわれ、慢性的な人手不足に陥っています。いったいなぜでしょうか。