マンションと一戸建てはそれぞれにメリットとデメリットがあります。不動産の購入は人生で最も大きな買い物になることも多いため、どっちを選ぶかは真剣に検討するべきでしょう。本記事ではマンションと一戸建てのメリット・デメリットを紹介し、さまざまな点で比較します。
広さ、安全性、資産価値、維持費、購入費の5項目で徹底比較!〈マンション〉vs.〈一戸建て〉どちらを選ぶべきか? (※写真はイメージです/PIXTA)

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マンションと一戸建てを徹底比較

続いて、マンションと一戸建てを5つの側面から徹底比較します。

 

広さはどっちがいい?

マンションと一戸建てでは「一戸建てのほうが広い」といえます。株式会社東京カンテイ「一戸建て住宅データ白書2020(首都圏)」によると、マンションと一戸建ての平均専有面積は以下のとおりです。

 

●新築マンション:平均専有面積61.09m2

●中古マンション:平均専有面積61.95m2

●新築一戸建て:平均専有面積98.9m2

●中古一戸建て:平均専有面積100.1m2

 

一戸建てのほうがマンションより「1.5倍大きな家に住める」といえるでしょう。

 

安全性はどっちがいい?

安全性はマンションのほうが高いといえます。オートロックや監視カメラ、管理人などの安全対策が講じられているからです。実際に、警視庁の統計によると、2020年度における侵入窃盗の認知件数は以下のとおりです。

 

● 約73%:一戸建て

● 約18%:3階以下のマンション

● 約9%:4階以上のマンション

 

このように、ほとんどの窃盗犯は一戸建てを狙っています。一戸建てでも個人でホームセキュリティと契約すれば安全性を高められますが、費用がかかってしまいます。安全性を求める場合、マンションを選ぶのがおすすめです。

 

*警察庁|住まいる防犯110番

 

資産価値はどっちがいい?

資産価値で選ぶなら、ケースバイケースです。マンションも一戸建ても、一般的に築年数が古くなるほど資産価値が下がります。

 

ただ、資産価値の下がり方に違いがあるという点に注意してください。例えば、マンションは建物が古くなるにしたがって、資産価値も徐々に下がります。一方、一戸建ては、建物の資産価値は早く目減りしますが土地は減価しません。

 

したがって、建物の価値がゼロになってから数年後には、マンションと一戸建ての資産価値は逆転します。売却する可能性があるならマンション、将来的にずっと住み続けるなら一戸建てを選ぶのがおすすめです。

 

維持費はどっちがいい?

●管理費・修繕積立金

マンション=〇 一戸建て=×

●税金(固定資産税)

マンション=〇 一戸建て=〇

●光熱費 

マンション=〇 一戸建て=〇

●駐車場代

マンション=〇 一戸建て=×

 

維持費はマンションのほうが高い傾向にあります。管理費や修繕積立金、駐車場代の支払いがあるからです。税金もマンションのほうが高くなることが多いです。一戸建ては上述したように専有面積が広く、軽減税率によるメリットが大きくなるのです。光熱費は「マンションのほうが安い」といえます。気密性や断熱性に優れており、節約しやすいという強みがあります。車を所有する場合、マンションだと駐車場代も払わなければなりません。一戸建ては駐車スペースがあるため、車を持っていても駐車場代はかからないのが一般的です。以上の点から、維持費は一戸建てのほうが「抑えられる」といえるでしょう。

 

購入費はどっちがいい?

平均価格はマンションのほうが高いです。株式会社東京カンテイ「一戸建て住宅データ白書2020(首都圏)」によると、平均価格は以下のとおりです。

 

●新築マンション:6,055万円

●中古マンション:3,487万円

●新築一戸建て:3,997万円

 

中古一戸建て 3,258万円このように新築マンションの価格が群を抜いています。ただ、上記は首都圏のデータです。場所によっては、一戸建てのほうが高くなるケースもあります。

 

マンションと一戸建ての割合

リクルートの調査によるとマンションと一戸建ての割合は以下のとおりです。

 

● 一戸建て派:61%

● マンション派:25%

 

このように、一戸建て派のほうが多いとわかります。データを見ると、特に20代、30代は一戸建て派の割合が高くなっています。今もなお、多くの若者がマイホームを夢見ているようです。

 

一方、40代、50代になると「どちらかといえば集合住宅(マンション)」と考える人の割合が高くなります。子どもがある程度大きくなって一戸建てが必要なくなり、老後のことを考えて病院などに行きやすい集合住宅(マンション)を選ぶ方が増えるのでしょう。

 

*参考:株式会社リクルート|『住宅購入・建築検討者』調査 (2020年)

 

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