株式投資を行う上では、現在の株価だけではなく、企業業績や投資による利益などの数字に敏感でいることが重要です。本稿では、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が、「DCF法」「期待値」について解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
投資における数学的知識の使い方
今回は「DCF法」と「期待値」を紹介しましたが、最後に重要なことを伝えておきます。
数学は「道具」です。そして道具であるがゆえに、使い方が重要になります。
たとえば今回紹介したDCF法は、その計算に用いる「毎年生み出すキャッシュ」や「割引率」などは任意の値であるため、計算する人によってその結果は大きく異なってしまうでしょう。期待値も同様です。
しかし一方で、株式投資をする上で厳密に計算できる数値も、複数あります。
厳密に計算したほうがいいのか、あるいは大雑把に考えたほうがを判断するためにも、数学的知識は役に立ちます。そしてその知識はいつか、株式投資の勝率を高めることにつながるはずです。