世間を騒がせているビッグモーターの保険金不正請求問題。そこにはノルマ至上主義があるとされていますが、営業マンであれば多かれ少なかれ、共感する部分もあるかもしれません。営業マンの厳しい実情をみていきましょう。
月収37万円・42歳の営業リーマン…厳しすぎるノルマにクラッ「ストレスで死にそうです」 (写真はイメージです/PIXTA)

厳しいノルマにプレッシャー…営業マンのキツイ現実

中古車販売大手・ビッグモーターの保険金不正請求問題。調査報告書によると、調査件数8,427件中、1,275件、15.1%で不正が行われていたことが発覚。約4,995万円を不正請求していたといいます。

 

そして社員への聞き取り調査では、店舗や工場の責任者に逆らえない雰囲気があったという声も。本部から店長に対しては「ふざけた報告すんなボケクソが!」などというパワハラと取れるLINEも多く発覚しています。

 

また報告書では、工賃と部品交換で得られる1台当たりの利益の合計を「@(アット)」と呼び、14万円前後にするよう工場に求めていたとし、常識を逸脱した厳しいノルマが不正の引き金のひとつになったと指摘しています。

 

行き過ぎたノルマ重視の姿勢が、企業を破滅へと追いやる……。過去にも同じように大きな問題に発展した例はありますが、果たして、どのような末路を辿るのか、今後の展開に注目が集まります。

 

とはいえ、どのような業種でも、職種でも、多かれ少なかれ仕事である以上、ノルマはあるもの。ただ、特に厳しいノルマが与えられがちなのが営業です。

 

日本労働調査組合が2021年9月に行った『営業職の勤務意識に関するアンケート』によると、「営業職として働くことの最近感じるデメリット」として1位は「ストレス」で29.7%。2位「疲れる」で28.0%、3位「クレーム対応」で27.4%、4位「お客様の理不尽さ」26.0%。そして5位が「ノルマ」で24.3%。さらに6位は「上司や会社のプレッシャー」で24.1%でした。

 

同年5月に行った際の1位は「ノルマ」だったそうです。コロナ禍によりストレスや疲労のほうにデメリットに感じるようになったのだろうと分析していますが、どちらにせよ、組織の中でもノルマに対して厳しく言われ、上からのプレッシャーも半端なく、ストレスが溜まるし疲れる……営業が抱えるデメリットは、「ノルマ」が起点となる部分も否定できないでしょう。

 

――ノルマがキツイ、もう辞めたい

――ストレスで、死にそうです

――ノルマ未達…ペナルティが怖い

 

ネット上には、ビッグモーターに関わらず、厳しいノルマに苦しむ営業職マンの声に溢れています。