FXでは経験が少ないうちは「テクニック」が重要だと考える傾向が強いFXですが、実際のトレードでは「メンタル」のほうが重要になってくると、登録者数20万人超えのYouTuberで『日利1%FX 鉄壁の不動心トレード』(KADOKAWA)著者のNOBU塾氏はいいます。FXで失敗しやすい人の「日常のささいな行動」について、具体的な例を交えてみていきましょう。
「青信号を待てない人」はFXで失敗しやすいワケ【NOBU塾が解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

たどり着いたクレープ屋さんが定休日でも、“リベンジトレード”はNG

先日、家から歩いて20分ぐらいの場所においしいと評判のクレープ屋さんがオープンしたので、さっそく出かけてみることにしました。子どもたちは学校や幼稚園に行っている時間だったので、妻と話をしながら歩いて向かいました。

 

到着すると、なんとその日は定休日で、営業していませんでした。おいしいクレープを楽しみに20分も歩いてきたのに、これはショックです。

 

僕はこのとき、自分自身の心理状態が、FXでのメンタル管理に通じるものがあるなあと感じました

 

勝てないトレーダーはこういうとき、「せっかく20分も歩いてきたんだから、このまま何も食べずに帰るなんて嫌だ。せめて何か別のおいしいものを食べて帰りたい」と思ってしまいます。別のスイーツショップを探してみたり、コンビニでアイスを買ったりしてしまいます。おいしいクレープを食べる気満々でいたのですから、せめて何か別の甘いものを食べなければ気が収まらないのです。

 

これはまさに、「リベンジトレード」の心理状態です。「損失を出してしまったらそのままでは終われない」、あるいは「せっかく何時間もチャートを見つめていたのに何もしないままでは終わりたくない」という状態です。次のトレードでなんとか取り戻してプラスで終えたい、今までチャートを見つめ続けた時間を無駄にしたくないという思いを抱えて相場に向かってしまうと、正しいトレードができません。

 

本来ならチャンスが来たときにだけエントリーするはずなのに、損失や時間を取り返すためのトレードをしてしまい、結果としてエントリーすべきではない場所でエントリーして損失を出してしまいます。

 

勝ち続けているトレーダーであれば、クレープ屋さんが定休日だとわかっても、別の店でリベンジしようという発想にはなりません。

 

クレープを食べられなかったのは残念だけど、往復40分も歩けて運動もできたし、その間パートナーとゆっくり話をすることができたのだからOKなんだと自分を納得させることができます。定休日がわかったのだから、別の曜日に再訪するという楽しみができたと考えることができるのです。