「年の差婚」がめずらしくなくなった昨今ですが、夫婦の年齢の大きな差は家計の面でどのような影響があるのでしょうか? 本記事では夫が妻より16歳年下のBさん夫婦の事例とともに、年の差夫婦のマネープランについて長岡FP事務所代表の長岡理知氏が解説します。
44歳・姉さん女房…28歳・夫は「年収450万円・安定の公務員」だが「一生住宅は買えません」のワケ【FPが解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

「住宅は購入できません」…突き付けられた厳しい現実

Bさん夫婦が希望する住宅の物件は、分譲住宅で4,500万円。Bさんの貯蓄の500万円を自己資金にし、残り4,000万円を住宅ローンで調達することにしました。

 

ところが金融機関での審査をしたところ、6社のうち5社はNG。信用情報に懸念はないため返済負担率の問題と思われます。年収450万円に対し借入希望額は4,000万円ですから公務員とはいえ多くの金融機関がNGとするのも無理はありません。

 

地方銀行の1社のみ審査が通りましたが、金利が高い条件を提示され、保証料も100万円を超える状態でした。それでも住宅ローンが借りられる以上、住宅は購入できます。しかし返済していけるかどうかは別問題です。妻のBさんは元夫が「お金が回らなくなるだろう」と言っていたことを思い出し、ファイナンシャルプランナーに相談することにしました。

 

ファイナンシャルプランナーからは驚愕の現実を突きつけられました。

 

「その住宅ローンを返済するのは不可能です。住宅を購入した翌年からほとんどの年で、家計収支が赤字になります」妻のBさんは驚いてしまいます。

 

問題となったのは次の点でした。

 

・長女の大学進学により高額な出費がある(元夫が学費を支払う約束だが、生活費や下宿費用などはBさんが負担することになっている)

 

・妻のBさんは現在育児に専念するため専業主婦であり無収入

 

・妻のBさんが仕事を再開するときには40代後半となっていて、正規雇用での再就職が難しいかもしれない。パート収入では家計は成り立たない。

 

・妻のBさんが正規で雇われたとしても65歳で退職するときには夫は49歳。第二子が大学生であり貯蓄できる余裕がない。

 

・夫の49歳以降は、建物のメンテナンスや自動車の購入などで貯蓄がうまくできない。

 

・夫Aさんが65歳で定年退職したとき、妻は81歳。介護が始まる可能性もあり、貯蓄できない。

 

・平均寿命から考えると、夫Aさんが75歳になるころには妻Bさんは亡くなり、Bさんの年金は支給されない。

 

つらくなるほどネガティブな未来予想でした。

 

「今後、どうすればいいのでしょうか……?」夫のAさんが心配してファイナンシャルプランナーに質問しました。