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「プロトレーダー」と名乗れる2つの条件
FXの世界では、プロトレーダーになるための試験などは存在しません。そのため、トレードスキル面やメンタル面から、どの段階に達していればプロトレーダーとして認められるのか曖昧です。今回は、専業トレーダーとして利益を出し続けているトレーダーが考察した、プロトレーダーを名乗るための大まかな条件を解説します。
ひとつ目のポイントが「月単位、年単位でプラスの成績を収めているかどうか」です。まず必ず抑えたいのは、年単位でプラスの成績を収めているかどうかです。年単位でプラスの収益を上げられていないトレーダーは完全な実力不足です。
デイトレーダーとしてFXの世界で勝負していくには、年単位でプラスの収益を収める必要があります。プロトレーダーは勝ったり負けたりするなかで、必ず最後にはトータルでプラスの成績を収めます。また、デイトレーダーにとって月単位でのプラスの成績を収めることも重要です。
ごく稀に、相場の急変によってプロトレーダーでも月単位でマイナスの収益になってしまうこともあります。しかし、基本的には1ヵ月のなかで勝ち負けを繰り返しながら、最終的にプラスに収めることがプロトレーダーとしての宿命です。
ふたつ目のポイントが「損切りの額より利益の額のほうが大きくなっているかどうか」です。プロトレーダーは確率に基づいたトレードを行います。高確率で勝てるポイントだけエントリーして、利益を見込めないポイントではトレードを行いません。初心者トレーダーによくあるコツコツドカン（利益を伸ばせず損切りが大きくなる現象）をしていてはプロトレーダーと呼べません。
稀に大きな利益確定をすれば、プロトレーダーだと主張する人もいますが、獲得した利益以上に損失を出していては長期的に見てプラスの利益を残すことは難しいでしょう。
「経験年数」ではトレードスキルを測れないワケ
スポーツや音楽、仕事など、経験を積めばある程度の成長を望める分野がある一方、FXは一概にトレード年数や経験を積み重ねただけでは上手くなるといえません。残念ながら、ただやみくもにトレード経験を積んでもスキルアップできません。ネット上では「〇〇年相場で活躍したトレーダー」などトレードの経験年数を誇張する情報が存在しますが、年数の比較はあまり意味がありません。
重要なのは、「相場の世界でどれだけ収益を上げ、どれほどの勝率でトレードしているか」です。FXの世界は、何年も結果が出ない人がいれば、ほんの数ヵ月で収益を上げることが軌道に乗る人もいる複雑な世界です。
トレードで稼いでいる人がほかのトレーダーを参考にする場合、その人のトレード経験ではなく、どれほどの結果を出しているかでその人のスキルを参考にするかどうかを判断しています。これからFXの勉強を始めていく人は、トレード年数を積めば自然と上達するという考えを捨て、勝率と損益に基づいた勉強を心がけていきましょう。
