「ホテルでの立食スタイル」が人気
故人の年齢は「60代」が最多
お別れ会が開催されたケースのうち、故人の年齢としてもっとも多かったのは60代(23%)です。仕事やプライベートの繋がりが濃い世代であることから、感謝の気持ちを伝えるために開催を望む方が多いようです。
開催時期は「四十九日~3ヵ月まで」が多い
開催時期については、故人が亡くなられてから「四十九日~3ヵ月以内」に開催される方が38%ともっとも多く、次いで半年以内が20%となっています(平均:162日)。また、時間帯については、主催者や参加者の都合が合いやすい休日(土日祝)の昼間を選ぶ方が多いようです。
ホテルでの立食スタイルが人気
会場はホテルが主ですが、多目的施設やレストランを借りて行われることも多いです。食事は立食のブッフェスタイルが34%、着席が30%となっており、参加者の属性や年齢層によって最適なスタイルが選ばれています。
たとえば、企業の同僚や友人主催であれば、気軽に席を移動し会話を楽しめるカジュアルな立食スタイルが好まれます。一方、ご家族が主催であれば、親族に高齢者が多いことなどから着席してのお食事を希望される方が多いです。
また、お食事内容についても、故人が好きだった食材や思い出の旅行先の名産品を取り入れるなど、その人らしさを尊重し工夫を凝らす方が多くみられます。なお、お別れ会全体の所要時間は、食事と団欒の時間を含み、2時間程度であることが一般的です。
費用は「150万円未満」が最多だが…
お別れ会の費用は、主に「祭壇費」「会場費」「飲食費」「その他諸経費」に分類されます。全体の平均金額は172万2,565円ですが、主催者が個人(家族・友人)の場合は約120万円、団体(会社・学校など)の場合は約220万円と大きな開きがありました。参加人数と会場費用にもよりますが、祭壇やお花選びによってもかかる費用は大きく変動します。
なお、「会費制」を導入することで主催側の負担を軽減することが可能です。実際に、本調査においてもその半数以上が会費制を導入しています。また、お別れ会の場合「香典」は7割以上の方が受け取っていないという結果が出ています。