海洋散骨のタイミングも場所も人それぞれ
お客様から「海洋散骨はいつするものなのか?」という質問をいただくことがあります。
一般的には四十九日の法要や、故人様の命日などに合わせて日程を決められる方が多いですが、火葬後すぐにという方もいれば、何年もご自宅でご遺骨を保管されたあとや墓じまいのタイミングで行う方もいます。本連載でご紹介してきた事例でもさまざまなケースがあったように、ご遺族の事情によって異なるのです。
そして、海洋散骨を行う場所もひとそれぞれ。「地元の海に還りたい」という思いや、「何度も訪れた思い出の地で」という思いもあれば、「ずっと行きたかったが、生前に叶わなかった憧れの地に……」そんな思いも。海洋散骨をするタイミングや場所に決まりはありません。これといった特別な宗教儀礼も行いません。
たとえば、美しい沖縄の海の上で散骨する様子を思い浮かべてみてください。そこにはきっと、涙よりも笑顔溢れるご家族の姿があることでしょう。国内有数のリゾート地でもある沖縄は離島も含め、特に近年海洋散骨の希望地として人気が高まっています。
海洋散骨は、“こうでなくてはいけない”という従来の供養のカタチを気にすることなく、自分らしい最期を実現することができます。そこで、株式会社ハウスボートクラブでは、供養をしながら旅行を楽しむことができる、新たな供養のカタチとして『海洋散骨×旅行』をご提案しています。
1.チャーター散骨プラン
2.合同散骨プラン
3.代行散骨プラン
3種のプランのなかで最もおすすめなのは「チャーター散骨プラン」です。自社クルーザーを1隻貸し切って海洋散骨のセレモニーを行うため、広い海の上で故人と大切な方々のプライベートな時間を思い出として残すことができます。
今回は沖縄県那覇市の海洋散骨から、「チャーター散骨プラン」をご紹介します。
沖縄県那覇市で行われた海洋散骨
船定員:30名
クルーズ時間:約90分
対応プラン:チャーター散骨・合同散骨・代行散骨
出航場所:泊いゆまち
※当社の旅行サービス「えんの旅」で、交通・宿泊手配、現地での観光タクシー手配が可能です。
チャーター散骨プラン…当日の流れ&現地写真
今回は40代で亡くなった奥様の海洋散骨をされた事例をご紹介します。
生前より沖縄が大好きだった奥様は、思い出の場所である沖縄での海洋散骨を希望されていたそうです。奥様のご主人は子どもたちも参加できるように、夏休みの散骨を計画しました。当日はご主人と故人の両親、子どもたち、親戚を含む計13名で乗船。
夏の沖縄は台風の影響を受けることが多く延期になるケースも多いなか、奇跡的に予定どおり出航することができました。
沖縄の海洋散骨は那覇空港から車で15分ほどのところにある港の泊いゆまちから出航し、慶伊瀬島(ナガンヌ島)の沖合に向かいます。散骨ポイントへ向かう道中にご家族でリースに寄せ書きのメッセージを記入し、水に溶ける折り紙でそれぞれ鶴を折っていただきました。
散骨スポットに到着し、故人様のイメージに合わせてピンク色を基調にした花と折り鶴を海へ手向けました。出航時は少し雨が降っていましたが、散骨式中には空が晴れ、とても美しい海に散骨することができてご家族もスタッフもひと安心。下船後に、「やっと心に引っかかっていたものが取れました」とお礼のお言葉をいただきました。
沖縄県の観光スポット
年間を通して温暖気候のリゾート地である沖縄は、海洋散骨のなかでも人気のエリアです。株式会社ハウスボートクラブでは、美しい海や観光スポット、リゾート施設などで家族旅行を満喫しながら大切なご家族の供養もできる沖縄の海洋散骨をご提案します。ここからは、沖縄の定番観光スポットをご紹介!
なんでも揃う観光スポット!国際通り商店街
沖縄県の県庁所在地、那覇市にある国際通り商店街は、県・市などの行政機関、民間企業が立地する業務集積地に隣接している商店街です。通りには約600の店やその他の事業所が軒を連ねる。郷土料理や居酒屋、カフェなどの飲食店や伝統工芸品や特産品を扱うお土産店など、さまざまなお店が並んでいることから、観光バスも停まる定番スポットです。
朱色の沖縄のシンボル…首里城
琉球王国時代(1429年~1879年)の王城であり、政治、文化芸術、祭祀などすべての分野の中心を担った「首里城」は美しい朱色が特徴の城で、沖縄のシンボルです。2000年12月に首里城跡が世界遺産に登録。1945年の沖縄戦でアメリカ軍の攻撃により首里城は全焼し、1992年に沖縄の本土復帰20周年を記念して復元されました。しかし、2019年に再び火災により正殿などが焼失。現在は再建プロジェクトを進行中。正殿は令和8年に完成予定とされています。
断崖の上のパワースポット…波上宮(なみのうえぐう)
那覇市にある神社「波上宮」。那覇市内にある国際通りから車で5分ほどの断崖の上に位置し、古来より祈りを捧げる聖地であり、航路安全祈願などをしてきた神社です。伊弉冉尊 (いざなみのみこと)が御祭神の一人として祀られていることから、現在では恋愛成就や良縁祈願、安産祈願の神社として有名。地元市民からは、「なんみんさん」や「なんみん」という名で親しまれています。
まるで地中海のアマルフィ!瀬長島(せながじま)
沖縄県南部にある豊見城市に属する小さな島。那覇空港から南側約1.5kmに位置し、本土からは橋で繋がり、車や自転車でも訪れることができます。2012年から観光開発事業が進み、現在では年間300万人が訪れることもあるリゾートタウンとなっています。
リゾート施設「瀬長島ウミカジテラス」は、白い建物と青い海が美しく、地中海を彷彿させることから、日本の“アマルフィ”とも呼ばれ、温泉やカフェ、ショッピングも楽しむことができます。
絶景ドライブスポット…ニライカナイ橋
県道86号南風原知念線(はえばるちねんせん)から国道331号線へ下る途中にある、海に向かって大きくカーブを描く「ニライカナイ橋」。ニライ橋とカナイ橋の2つの橋が連なることから「ニライカナイ橋」と呼ばれています。ドライブをしながら美しい海と空が望める絶景スポットです。「ニライカナイ」とは、海の向こうにある理想郷という意味。
珊瑚礁に囲まれた無人島…ナガンヌ島
国立公園に指定されている慶良間諸島の中でも沖縄本島に最も近く、那覇から船でたった20分ほどの距離にある無人島。島全体が珊瑚礁に囲まれ、真っ白な浜は絶景です。海水浴のほか、スキューバダイビングなどのマリンレジャーを存分に楽しむことができ、宿泊施設なども整っているので、気軽に無人島の静けさを味わうことができる魅力的なスポットです。
沖縄で海洋散骨のご相談なら「ブルーオーシャンセレモニー沖縄」へ
沖縄県には地元に密着した「ブルーオーシャンセレモニー沖縄」があります。ご遺骨のお取り扱いや沖縄の海洋散骨の関する疑問点など、なんなりとご相談ください。
新たな可能性を信じて
今回は沖縄の海洋散骨事例をご紹介しました。沖縄は学生時代に修学旅行で訪れたことがある、といった方も多く、懐かしく想う場所も多かったのではないでしょうか。
美しい海に囲まれた沖縄での海洋散骨は、ほかのエリアとはまた違った魅力があります。琉球の歴史を感じながら、沖縄の文化や言葉、食事を通して非日常を楽しむのもいいでしょう。北海道から沖縄、そして海外まで海洋散骨ができるようになったことで、供養の可能性は無限に広がっていきました。
“こんなことができたらいいな”という想いを叶えるために、株式会社ハウスボートクラブではこれからもお客様の気持ちに寄り添いながら挑戦を続けていきます。海洋散骨についてもっと知りたいという方はぜひ、海洋散骨の体験ツアーにご参加いただけたら幸いです。