自己実現のために仕事をするには、そもそも「働く」とは何なのかというについて、考え方を転換する必要があります。今回は、米国・人材系ビジネスの最前線企業「LinkedIn」の日本代表を務めた経験もある村上臣氏の著書『稼ぎ方2.0「やりたいこと」×「経済的自立」が両立できる時代』から一部を抜粋し、「会社を利用する」という考え方について解説します。
自己実現のために会社を「都合よく利用」することがズルでも何でもないワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

自己実現のために「会社」を活用するコツ

もし会社の仕事に自己実現につながる要素がまったくないと感じられる場合は、転職をして別の会社で働く選択肢もあり得るでしょう。

 

そのためには、まず「どんな仕事が自己実現につながるのか、その仕事が会社の中にあるのか」を確認する必要があります。

 

自己実現につながる仕事が社内にある場合には、戦略的に取りに行きます。

 

「ちょっと隣の部署の仕事に興味があるので、手伝わせてください」などとアピールして、積極的に関わっていくのです。

 

「会社を利用するなんて、なんだかズルい発想だ」

 

「会社を自分の都合のいいように使っているだけじゃないの」

 

そういいたくなる気持ちもわからないではないですが、それは典型的な稼ぎ方1.0の考え方です。

 

会社を利用することは、ズルいことでも何でもありません。

 

先にもお話ししたように、私たちは一定のアウトプットをベースにお金をもらっているプロです。求められた仕事をこなすだけで、最低限の義務は果たしています。義務を果たしている以上は、自分本位で会社を使っても悪いことなどないのです。

 

まずは、本業の会社内でどのように働き方を変えられるかを考えてほしいと思います。

 

 

村上 臣

武蔵野大学アントレプレナーシップ学部

客員教員