先人が得た自然環境の学びを体系的にまとめた「風水」。家探しの際に参考にしている人も多いでしょう。今回は焦点を当てるのは「建物の外観」。屋根や外壁、庭、塀、門、植物などにも、「陰」と「陽」のバランスが隠れています。みていきましょう。
住まいを見た目で判断「風水的に良い家」を見極めるポイント、9つ【風水を知って理想の住まいを叶える③】 (※写真はイメージです/PIXTA)

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外観で吉凶を判断…住まいを風水で見極める、9つのチェックポイント

チェックポイント①屋根の形

屋根には雨風を防ぐだけではなく、陽の気である太陽光を制御する役目があります。屋根が必要以上に大きいと室内に光が差し込みにくくなり、陰の方へと傾きます。逆に屋根が小さいと陽の方へ傾くのですが、バランスを崩してしまいます。

 

最も理想的な屋根の形は陰陽のバランスが取れた「切妻型」もしくは「寄せ棟型」です。片側の屋根だけが傾斜している「片流れ型」もよく見られますが、思考が偏りやすくなるといわれています。

 

また、屋根の中央部が天に向かって尖っている尖塔は、住む人を「趣味の世界に走らせてしまう傾向がある」ので避けたほうが良いでしょう。

 

チェックポイント②外壁の色

外壁の塗装にも風水の「色」の要素を取り入れることもできます。最も多くの建物で採用されているのは「ホワイト系」ですが、この色は家庭面の充実や仕事の成功へ導くとされています。

 

安定感のある「ブラウン系」は堅実性や信頼感を生む色であり、「グリーン系」は貯蓄運を高め、「オレンジ系」は元気や行動力をもたらす色です。「ブルー系」「グレー系」「ブラック系」には心を落ち着かせる効果はありますが、陰のパワーが強すぎる場合もあるため、「内装を明るめの色にする」「2色を使ってバランスを取る」と良いでしょう。

 

ただ、いくら風水的に良いとされる色であっても、周囲の街並みから逸脱する色を取り入れてしまうと、別のトラブルを招く恐れもありますので注意が必要です。

 

チェックポイント③建物の構造

風水の影響は「木造」「鉄骨」「RC」という建物の構造にも及びます。パワーを一番引き出すといわれているのは木造で、中でも伝統的な「軸組工法」の建物は採光部を大きくしやすくエネルギーの調節が容易です。その点、同じ木造でも「2×4工法」は陽光を取り入れにくくなりますが、逆に外に漏れることを防ぎやすくなります。

 

また、「軽量鉄骨軸組工法」はバランスが良いのですが、「鉄筋コンクリート工法」はバランスが偏りますので内装や壁材で調和を図る必要があるでしょう。

 

チェックポイント④建物と庭の割合

風水では、「建物を陽」「庭を陰」と考えます。そのため、敷地いっぱいに建物を建てたり、庭を広く取り過ぎたりすると、陰陽のバランスが崩れてしまうのです。家の周りの土地に十分に日があたることが吉とされますので、「建物:庭=6:4」が理想とされています。

 

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