「住まい」を考えるときに「風水」というキーワードを耳にしたことはないでしょうか? 何か占いめいたもの……と思って無関心でいるのはもったいない。実際は先人が得た自然環境の学びを体系的にまとめたもの。風水の基本を知ると、納得のいく「住まい」が実現できます。今回は住まい選びの第一歩「土地選び」を風水的に考えてみましょう。
住まい選びの第一歩「土地探し」…風水的に「良い土地」とは?【風水を知って理想の住まいを叶える①】 (※写真はイメージです/PIXTA)

東京の暮らしを豊かにする情報満載のWEBメディア「TOKYO@14区」
ほかの記事も読む(外部サイトに遷移します)>>>

良い地相と悪い地相

こういった風水の要素を基準に、昔の中国人や日本人は都を定め、王の墓を作ってきました。実際、古くからの都である京都や、それを引き継いだ東京の街は今も栄えています。前述のように、完璧な条件を満たした土地を見つけることは困難ですが、風水の観点を活かす(取り入れる)ことはできます。

 

最初に考えるべきは、その土地の「地相」です。第一の条件は「日当たりが良い」ことです。太陽の光は「陽の気」を運ぶエネルギーの源です。古くからの住宅街では一目瞭然ですが、新たに開発された土地の場合は、周囲に家が建ったあとの日当たりを予測して選ぶようにしましょう。

 

第二の条件は「樹木が生き生きとしている」ことです。植物が元気な土地は「土地の気」が良い=生命力にあふれていることを表します。たとえ駅から近い、生活に便利、周辺環境が良いといった希望条件をすべて満たしている土地であっても、この2つの地相が悪いときは、一度踏みとどまったほうがいいでしょう。

 

【住建ハウジング】
業界No1の動画数と写真で「東京の一戸建て・土地・投資物件」をご紹介

(外部サイトに遷移します)
>>>

 

地形や地質も忘れずにチェック!

良い地相の土地を見つけたら、「地形」についても調べる必要があります。台地や平野の扇状地は古くから利用されてきた場所ですから、しっかりとした地盤である場合がほとんどです。水はけの悪い場所や河口の三角州などは、地盤が弱いことが多いので注意しましょう。

 

続いて、「地質」についても調べる必要があります。地質は、地名である程度つかむことができます。昔からの平地には「千畳・千丈・多羅・多良・平・比良・枚・袋」などの漢字が地名に含まれていることが多く、低湿地は「旭・沢・吹・仁田・肘」など、砂地は「砂子・迫・白州」など、斜面や崩壊したことがある場所には「牛・梅・柿・栗・猿・鳥」といった文字が含まれていることが多くなっています。

 

その後の開発や行政の変更により新しい地名になっている地域も増えていますが、気になる人は昔の地図を図書館などで閲覧すると良いでしょう。

 

なお、地形や地質は造成工事や地盤工事によって改良することができますから、土地選びの絶対条件ではありません。また、風水的な観点に大きな影響を与えるものでもありません。しかし、良好な地相というだけで土地を決めてしまうことは危険です。風水はさまざまな条件のひとつでしかありません。あくまで総合的に判断するようにしてください。

 

東京の暮らしを豊かにする情報満載のWEBメディア「TOKYO@14区」
ほかの記事も読む(外部サイトに遷移します)>>>