「墓じまい」のその先は?故人らしさを尊重したい!多様化する供養のカタチ~海洋散骨・宇宙葬・樹木葬~

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株式会社ハウスボートクラブ
「墓じまい」のその先は?故人らしさを尊重したい!多様化する供養のカタチ~海洋散骨・宇宙葬・樹木葬~

近年、さまざまな事情から墓じまいを検討される方が増えていますが、墓じまいのあとはどのように供養しているのか? という疑問を抱えている方も多いと思います。葬儀や仏壇だけでなくお墓も多様性が求められる時代です。海洋散骨事業を営む株式会社ハウスボートクラブの代表取締役社長・赤羽真聡氏が、将来への負担が少ないものから故人の好みを尊重したユニークなものまで、現代の暮らしに合わせた多様な供養のカタチをご紹介いたします。

お墓の維持が難しい…いま、「墓じまい」が増えている

核家族化や少子高齢化の影響もあり、先祖代々のお墓を維持することや、次世代に継承することが難しいご家族が増えてきています。

 

全国の改葬件数は年間約10万件と増加傾向にありますが、鎌倉新書の調査※1によると、改葬や墓じまいの理由は「遠方にお墓があるから」という方が58.2%ともっとも高く、次いで「墓守が途絶えるから」37.5%、「管理費がかかるから」22.1%となっています。

 

このように、多くの人が先祖代々のお墓を継承することに対して負担を感じている昨今ですが、大切な人を偲ぶ方法は、お墓を建てることだけに限りません。海洋散骨や樹木葬など、従来よりも幅広い選択肢があります。

 

墓じまいを検討する際には、このように多様な選択肢のなかから新たな供養方法を選ぶことで、将来の負担を軽減しつつ、供養にも故人らしさや自分らしさを取り入れられることが可能です。

 

では、具体的にいくつかの葬送方法について、それぞれの特徴やメリット・デメリットをみていきましょう。

1.世界中の海と繋がる「海洋散骨」

故人の遺骨を粉末にして、海に散骨する方法を「海洋散骨」といいます。申請・許可されている海の沖までチャーターした船やボートで出て、粉骨した遺骨を撒きます。

 

大好きだった海や故郷の海など、全国各地の散骨エリアに海洋散骨することが可能です。前述した「墓じまい」のタイミングで海洋散骨される方も少なくありません。継承者が不要で、かつ宗教に関係がない点など、多様性の現代社会に適応した送り方として選ばれています。

 

<海洋散骨の方法>

1.死亡届を役所に提出

2.ご遺体を火葬場で火葬

3.遺骨を粉末化

4.出航(海に粉末化した遺骨やお花を撒くセレモニーを行う)

 

なお、散骨方法は主に以下の3種類です。

 

代行散骨……遺骨を業者に預けて散骨

合同散骨……複数の遺族が同じ船に同乗して散骨

チャーター散骨……家族で船をチャーターして散骨

 

費用相場は26万4,355円(2022年度/ブルーオーシャンセレモニー調べ)。代行散骨は5万5,000円から実施可能ですが、当社ではお好きな海で船を貸し切って行う「チャーター散骨」が増えており、平均価格は上昇傾向にあります。

 

<メリット>
手元になにも残したくない方や、遺族へ負担をかけたくないと考える方にとって、継承不要の海洋散骨は最適です。かかる費用も、墓石のように維持費がないため比較的抑えられます。故人の希望を叶えてあげられるだけでなく、ご遺族にとっても思い出に残る時間にできるのが海洋散骨のメリットです。

 

<デメリット>
海洋散骨は遺骨が戻ることはありません。そのため、遺骨をすべて散骨せずに一部を手元供養に残しておく方もいらっしゃいます。また、海洋散骨は墓標が不明確になるため、お墓参りのように定期的に訪れることはできません。ただし、法要の際に海洋散骨した座標を訪れることはできます。

 

石原慎太郎氏(元東京都知事・作家)や立川談志氏(落語家)、安岡力也氏(俳優)、ジョン・レノン氏(ザ・ビートルズ)といった有名人も、海洋散骨をしたといわれています。

 

「自然に還りたい」「海が好き」「旅行が好き」「世界を旅したい」「モノを残したくない」という方におすすめの方法です。

 

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