子どもと同居する高齢者世帯は大きく減少
厚生労働省『令和3年国民生活基礎調査』によると、子と同居する高齢者は1,384万2,000人。そのうち、子夫婦と同居するのが361万9,000人、配偶者のいない子と同居するのが1,022万3,000人。子夫婦と同居する高齢者の割合は減少の一途を辿っていますが、配偶者のいないこと同居する高齢者の割合は増加傾向にあります。
核家族化の進行、未婚率の上昇など、理由はひとつではありませんが、以前ほど「義親との同居」というケースは減少。「一緒になりたい、でも義親と一緒に住むのは……」と頭を悩ませることも多かった結婚ですが、そんなことも昔話になりつつあります。
【子と同居する65歳以上の人の推移】
1989年:853.9万人(60.0%)/601.6万人(42.2%)/252.4万人(17.7%)
1998年:1,037.4万人(50.3%)/644.3万人(31.2%)/393.1万人(19.1%)
2010年:1,257.7万人(42.2%)/520.3万人(17.5%)/737.4万人(24.8%)
2019年:1,352.7万人(35.9%)/375.6万人(10.0%)/977.1万人(26.0%)
2021年:1,384.2万人(36.2%)/361.9万人(9.5%)/1,022.3万人(26.8%)
出所:厚生労働省『令和3年国民生活基礎調査』より抜粋
※数値左より子と同居する高齢者の人数/子夫婦と同居する人数/配偶者のいない子と同居する人数
※(かっこ)内は65歳以上の人全体に占める割合
また国立社会保障・人口問題研究所『全国家庭動向調査』によると、「年をとった親は子ども夫婦と一緒に暮らすべきだ」の問いに対する賛成割合は低下傾向にあり、2008年では50.8%、2013年では 44.6%、2018年では 34.3%。同じように「年老いた親の介護は家族が担うべきだ」への賛成割合も同様で、2008年63.3%、2013年では 56.7%、2018年では 11.5ポイント低下し 45.2%となっています。