企業の人財教育マネージャーとして、コミュニケーション、スキルトレーニングを提供しながら、ビジネスパーソンやパパママ向けのコーチングを通して人の成長をサポートする活動をしているパパコーチゆーき(浅黄祐樹)氏の著書『パパこそ日記をつけなさい』より一部を抜粋しお届けしていく本連載。「忙しい、イライラする」だけの残念パパから脱却するには?
「ついパートナーや子供にイライラしてしまう」…多くの人が悩んでいる「ワケ」と「回避策」 (※写真はイメージです/PIXTA)

自ら「イライラを選択している」?

一見、自分の感情や心の反応は、自分自身ではどうしようもないと思われるかもしれません。

 

確かに、反射的な反応を100%コントロールすることは、難しいことです。しかし、前提条件は自らの選択で変更することが出来ます。

 

例えば、家の中でスープをこぼしても、気にしないという前提条件を選択することで、他人の子供がこぼした時と同じように対応出来ます。但し、問題は家の中で、前提条件を変える選択が出来るかどうかです。

 

家の中では、良くも悪くも親は王様です。前提条件を変えようと意識するも、しないも自分次第です。

 

人は変化を嫌う生き物と言われています。前提条件を変えるのを面倒と思う気持ちは自然な反応だと思います。結果、前提条件が変わらず、自分の思ったことにすぐ反応することが続きます。

 

家の中ではそれぞれが、思ったことに即反応し、その絶妙な化学反応が起こって、喧嘩に繋がるのです。イライラしてしまうのは、自分が持っている前提条件の違いからくる、心の反応と態度の選択によって生じます。つまりイライラさせられているのではなく、イライラする前提条件を選択しているのです。

 

従って前提条件を変えれば、イライラを回避出来るのです。

 

ポイントは前提条件であるビリーフを書き換えること。このビリーフがある種、合理的なものであれば、苦しむことも少ないかもしれません。

 

しかし、非合理的なビリーフ(イラショナルビリーフ)の場合、イライラが増えそうです。

 

非合理的なビリーフとして、「物事は完璧にこなさなければらならい」「常に正しくあるべきだ」が例としてあげられます。このような考え方を持ち続けていると、自分や周囲への要求が過度に高まり、結果イライラやフラストレーションが溜まりやすくなります。

 

最近イライラを感じることが多い人は、自分が思っている常識、当たり前は一度見直してみると良いかもしれませんね。