教養を身につける基本は「読む」こと
では、そんな「教養」は、どうやって身につければよいでしょうか?
基本は、「読む」ことではないでしょうか。
紙媒体としての本や雑誌、新聞などに加えて、現代ではインターネットでもさまざまな文章を読むことができます。電子書籍もあり、なかには一定範囲内での読み放題サービスもあります。読むために必要なコストはひと昔前に比べて格段に下がっているといえますので、それを十分に生かすとよいのではないでしょうか。
なお、ネットやテレビの動画などもよいのですが、同じ情報でも、「見る」「聞く」が必要な動画と比べて、「読む」だけの方がスピードが速く、その掘り下げ方も深い傾向があり、かつ途中で字を追うのをやめて考える時間も取りやすいため、やはり読むことをメインにするとよいと思います。
知的好奇心の湧くことなら、何を読んでもよいでしょう。教養とは、一見何の役に立つかわからないものでもあります。しかしそれが蓄積されることで、思わぬところで役立つものなのです。
ウォーレン・バフェットやそのパートナーであるチャーリー・マンガー、また同じく有名な投資家であるジョージ・ソロスなども、非常に読書家であるそうです。蓄えた教養が、投資にも生きているのでしょう。
そしてバフェットは、「投資家として成功するには何をするべきか」という問いに、よくこう答えているそうです。
――手あたりしだい、読むことです。
教養を蓄えるために、手あたりしだい読んでみよう
一見その価値は見えにくいけれど、とても重要な存在であるのが、教養です。
株式投資をするに際しては、投資そのものの知識や、経済、金融などに関する知識を持つことがもっとも大切です。しかし、その他さまざまな知識を豊富に得て教養を持つことで、より高度な判断ができるようになるでしょう。
教養を得る基本的な手段は、やはり「読む」ことではないでしょうか。知的好奇心のままに、手あたりしだい読んでみましょう。
株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓