関節がポキッと鳴る原因は「未解明」…有力な説は
関節を曲げ伸ばししたときなどに「ポキッ」と破裂音がすることがありますが、なぜ音がするのでしょうか。
実は、その理由はいまだはっきりとわかっていません。しかし、1番有力なのは「関節液に生じた気体が弾ける音」という説です。
たとえば、膝(ヒザ)関節を例に挙げてみます。膝関節は[図表1]のように、関節包(かんせつほう)という膜で包まれ、その内側のことを関節腔(かんせつくう)といいます。関節腔は粘性のある関節液で満たされていて、骨や軟骨を守ったり、関節がスムーズに動くようサポートしたりしています。
関節を曲げ伸ばしすると、関節腔の圧力が大きく変化します。すると、関節液に溶け込んでいる気体が蒸散して、気泡を作ります。ポキッと音がするのは、この気泡が弾けるときではないか、と考えられています。
整形外科を受診すべき「2つのサイン」
関節を動かしたときに「ときどき音が鳴る」という程度であれば、それほど心配はいりません。しかし、足を曲げ伸ばしするたびに、毎回股関節やヒザがポキッと鳴る場合は、もしかすると関節に異常が発生しているかもしれません。
骨と骨がぶつかり合っていたり、関節が炎症を起こしていたりする場合もあります。「関節を動かすたび、毎回必ず音がする」という場合は、一度整形外科の受診をおすすめします。
特に、次のような症状を伴う場合は要注意です。早めに整形外科を受診しましょう。
2.関節周辺に違和感がある
整形外科では、レントゲン検査やCT検査、MRI検査を行って、関節が正常か、関節周辺の組織に異常がないかなどを確認します。
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