「わが子には苦労をかけたくない」とは思うものの、よほど教育熱心な家庭でなく、また子供に強い希望がない限り「学費が安いので公立に行って欲しい」と考える保護者は多いでしょう。しかし、FP Office株式会社の西田順子FPは「公立=教育費が安い」という考えは誤りで、特に大学進学を視野に入れた場合、私立のほうが断然お得な場合があるといいます。それはなぜか、詳しくみていきましょう。
「公立=安い」は大間違い!私立のほうが「教育費は断然お得」な納得の理由【FPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

子供のためにと無理した結果、「老後破産」の危機も…

学費の対処に関しては、進路が決まってからこれだけかかるのだと慌てるのではすでに遅いでしょう。たとえば、準備できないままで慌てて進学ローンを組むなど対応が後手に回ってしまい、子供のためを思って無理をして支出した学費によって老後資金を貯められず、最終的には生活費等で子供に迷惑をかけてしまう、といったケースもあるかもしれません。

 

子供が小さいうちからライフプランニングを実施することで、先々の選択肢が広がります。子供がどのような進路に進むかは不確定要素が大きいとしても、きちんと準備をすることで、メリットが多いのは確実でしょう。まずは「こうなったらどうだろう」とさまざまな可能性を考えてみることが大切です。

 

もちろん、子供の責任としてある程度は自分で負担してもらうというのは、親御さんの考え方ではあります。

 

ただ、あまり考えないまま成り行きに任せた結果、子供に心理的負担や将来の金銭的負担のリスクを負わせる可能性を放置するよりは、早いうちから夫婦で将来について話し合うことは建設的であり、有益な作業といえるでしょう。

 

 

西田 順子

FP Office株式会社

ファイナンシャルプランナー