「もっと早くやればよかった…」"治療への恐怖”から発作を長年放置した30代女性の「後悔」【不整脈専門医が解説】

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「もっと早くやればよかった…」"治療への恐怖”から発作を長年放置した30代女性の「後悔」【不整脈専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

身体の調子がいつもと違うと思ったとき、ついついスマホやPCで検索をかけ、「自己流の診断」をしてしまう人は少なくありません。不安を取り除きたい思いから調べるものの、気がつくと「重症化のリスクといった余計に不安を煽るサイトに辿り着き、病院に行ったり治療を開始したりすることに躊躇してしまう場合も……。今回は、恐怖心から5~6年ものあいだ不整脈の発作に耐えてきた30代女性の症例を、東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長が紹介します。

1時間足らずで手術終了…“もっと早くやればよかった”

そして1ヵ月後、入院し術前検査を行ったうえで、翌日にカテーテルアブレーション治療を行いました。

 

予想通り、1時間もかからず治療は終了。翌日から発作がまったく起こらなくなりました。

 

Eさんは、「こんなに簡単だったら、もっと前にやっておけばよかった。どうしてあんなに悩んで、ここまで耐えてきたのか。いまから思うと馬鹿らしくなってしまう!」と、嬉しさ半分、後悔半分といった表情で、こうおっしゃいました。

不整脈治療は「案ずるより産むが易し」

カテーテルアブレーション治療に踏み切れない方は少なくありません。「心臓を焼く」「焼灼する」という言葉のイメージがよくないのかもしれません。

 

しかし実際は、「案ずるより産むが易し」。もちろん不整脈の症状によっても異なりますが、多くのカテーテルアブレーション治療は、ご本人がびっくりするほど簡単なうえ、低侵襲で終わります。「怖い」と思って不整脈を我慢している方には、ぜひ、ほんの少しの勇気を出していただきたいと思います。

 

カテーテルアブレーション治療は、不整脈を「完治」するための唯一の治療法です。不整脈が治れば、「いつ発作が起きるかわからない」という不安から解放されますし、発作の苦しみに悩まされることもなくなります。

 

たった1度の治療が、大袈裟ではなく、あなたの人生を変えてくれるかもしれません。

 

もしもいま、不整脈に悩まされていて「医師からカテーテルアブレーション治療を勧められているけれど、思い切りがつかない」という方にこそ、この患者さんのエピソードをお読みいただきたいと思い、ご紹介させていただきました。

 

不整脈治療には、患者さんの年齢や既往、ライフスタイル、家族構成などさまざまな要素が関わってきます。しかし、こうした症例を通して筆者がお伝えしたいのは、決して諦めないでほしいということ。そして、信頼できる医師のもとで納得いく治療を受けてほしいということです。

 

カテーテルアブレーション治療を行うことによって、できるだけ多くの方が発作の不安に悩まされず、心身ともに健康で快適な毎日を過ごしていただきたいと強く願います。

 

 

桑原 大志

東京ハートリズムクリニック

院長

 

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