令和3年度の40代単身世帯の平均貯蓄額は818万円、40代2人以上世帯の平均貯蓄額は916万円といわれています。そのようななか、高校教師であるAさんは、42歳で驚きの貯蓄額を達成しました。みていきましょう。
手取り38万円・42歳の私立高校教員…リーマンショック時には大打撃も、20年で達成した「驚きの貯蓄額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

2023年を迎えて注意すべきこと

2023年の世界経済は冷え込みが予想されています。株価の暴落もあるかもしれません。ですが、積立投資をされている人は目先の株価に踊らされず、ドルコスト平均法の原則を思い出し、続けていくのがよいでしょう。退職金の運用をお考えの時期の方もいらっしゃるでしょうが、一度に大きな金額を投資するのではなく、何回かに分けて投資することをおすすめします。投資先だけでなく、時間も分散して投資するのがベストです。

 

さらに、長期で続けることが積立投資では重要ですから、無理のない金額で長く続けるように心がけましょう。40歳からスタートしても60歳まで20年あります。

 

なお、昨年から引き続き2023年は身の回り品の値上がりが続きそうです。実は投資の大敵は「インフレ」です。たとえば、物価が年2%上昇したのに資産運用を年1%で運用すると、実質的に資産は目減りしてしまいます。日本はデフレが長いあいだ続きましたが、インフレに転じるとより高い利回りでの運用が必要になるため資産が増えにくくなるので注意してください。

 

日本人は預貯金で金融資産を持っている人もまだまだ多いですが、低金利での運用は資産を減らすことになってしまいます。増やすことがなかなか難しい時代に入ったかもしれません。

 

 

川淵 ゆかり

川淵ゆかり事務所

代表