個人トレーダーの強みと弱み
次に、個人トレーダーの強みと弱みを解説します。強みは自分で取引するタイミングを選べるということです。為替ディーラーと違って、個人トレーダーは自分の資金を運用し、自己の資産の増加を目的としています。そのため、自分の資産が増加さえすれば、どんなタイミングでトレードしようと問題ありません。毎月のノルマや顧客からのプレッシャーがない個人トレーダーは、ストレスフリーの状態でトレードに向き合うことができます。心理的に安定して日々のトレードに望むことができるのが個人トレーダーの強みです。
弱みは、資金力が乏しいことです。ほとんどの個人トレーダーは、為替ディーラーよりも少ない資金でトレードしています。資金力の乏しい個人トレーダーは、必然的に損切りする幅が大口トレーダーよりも狭くなる傾向にあります。そのため、急な値動きに対応できず、無駄な損切りに巻き込まれてしまうことが多々あります。取引タイミングを選べるメリットを、どう活かすかが個人トレーダーとして成功するための鍵になります。
まとめ
個人トレーダーのひとりである初心者トレーダーがFXで成功していくためには、冷静に取引タイミングを選ぶことが重要です。個人トレーダーの最大の強みであるトレードしないという選択肢を上手く使っていくことが、大きく収益を積み上げるためのコツです。
大口トレーダーには、自分の得意な市場環境のときだけトレードするということができません。高確率で勝てる条件が揃うまで我慢することが、個人トレーダーがFXで継続して勝ち続けるかどうかのわかれ道です。初心者であればあるほど自分の得意な場面に集中し、周りに流されないトレードを意識していきましょう。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント 執行役員