※画像はイメージです／PIXTA
流通する資金には限りがある為替市場
為替市場で扱われる資金にはさまざまな目的があります。貿易のために両替を行う企業や為替差益を狙ってトレードする個人投資家など、さまざまな思惑が重なっています。両替をする場所と聞くと為替市場には無限に財があるように聞こえますが、為替市場に流通する資金には限りがあります。
限りある市場のなかで通貨に需要と供給が生まれるので、通貨レートが日々変化しています。トレードで利益を出している人も出せていない人も、同じ限りある市場のなかで思惑を探り合っています。
FXは「お金の奪い合い」
FX（外国為替証拠金取引）は限りある資源を奪い合う戦場と表現できるかもしれません。為替市場では資金をたくさん持っている人も持っていない人も同じ土俵で取引します。そして弱い者から強い者へと資金が流れやすい構造になっているのです。これからFXを本格的にやっていきたいという人は、誰かの利益は誰かの損失によって成されているという事実をまず抑えるべきでしょう。
FXにおける利益構造のなかで資金量の大きさがものをいう場面が多くあります。資本主義社会と一緒で資金が多ければ多いほど大胆で利益を大きく取れるトレードをすることができます。一時的で急激な為替の変動で損切りをしたにも関わらず、すぐに値を戻したという経験があるトレーダーも多いはずです。それは資金を多く持つトレーダーが資金の少ないトレーダーのポジション解消を狙った攻撃と捉えることができます。
このような行動は、資金を持つ人のみが可能で、資金の少ない人は素直に損切りするか、巻き起こされた変動について行くしかありません。このようにFXの世界では日々トレーダーたちによって、お金の奪い合いが繰り広げられています。そして残酷な話ですが、資金を多く持つトレーダーのほうがより有利にトレードを進めることができます。その結果、資金の多い人により資金が集まりやすい傾向があります。
