業績が安定している会社の株を安いときに買うことができれば多大なメリットがあります。しかし、投資初心者にとっては「エントリーポイント」の見極めがなかなか難しく、不確実な情報に惑わされてしまいがちです。そこで、株式会社ソーシャルインベストメントの川合一啓氏が、安定した会社を見極める「3つの指標」を解説します。
株式投資で「負けない銘柄」はどこを見ればわかる?…見極めるための「3つの指標」【投資のプロが解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

企業の安定性を見極める指標③「配当」の安定性

また投資家としては、配当の安定性も確認しておきたいものです。有価証券報告書と同様、過去9年分程度は配当実績を調べ、減配の少なさや増配の多さを確認するとよいでしょう。

 

配当は株主にとっての現金収入であり、減配も増配もその金額を左右します。また、減配や増配の発表は株価にも影響を与えやすいものです。ちゃんと稼げていない会社は、配当を安定的に支払うことができません。

 

そういう意味でも過去9年程度は、まずは減配がない、または少ないことが投資のうえで重要です。

 

もしその企業に減配があるならば、それ以上に増配があるかどうかを確認しておきましょう。

 

まとめ

その会社の業績が安定しているかどうかを判断するためには、できるだけ長期にさかのぼってそれを確認していくことが重要です。

 

まず重要なのは、毎年確実に利益を出していることです。そして、利益が毎年プラスであるとともに、「営業キャッシュフロー」がプラスであることも確認しておくとよいでしょう。

 

また、配当の安定性も確認しておきたいものです。

 

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

川合 一啓