いまやタワマンは富裕層が買うものではなく、一般の人も買う時代。特に信用の高い公務員は、販売業者にとっても上顧客だといいます。しかし公務員の定年後の暮らしは厳しいようで……みていきましょう。
平均給与月43万円…公務員夫婦、億超えの「タワマン」買えても「定年後は生活苦」の現実 (※写真はイメージです/PIXTA)

1億円・30年返済でタワマンを買ったら…月々の返済額はいくら?

何かとバッシングの対象であるタワーマンション(タワマン)ですが、新築分譲であれば完売は確実という人気は顕在。一時は、富の象徴であったり、成功者の証だった「タワーマンション」ですが、最近は「立地がいい」という文脈で語られることが多く、眺望のいい高層階ではなく、すぐに地上に出られる低層階が人気も人気だといいます。

 

都心のタワマンであれば、高層階ともなると数億円というのも珍しくありませんが、低層階なら一般の人でも検討できそうな価格であることも多く、「立地のいいマンションを探していたら、たまたまタワマンだった」というケースが増えています。

 

都心でロケーションもいい人気物件であれば低層階でも億ションということも珍しくありませんが、この低金利、一般人でもローンを駆使して買えなくもありません。

 

たとえば、30年返済で1億円の住宅ローンを組んだとしましょう。返済方式は元利均等で、年利0.5%だとすると、利息は770万8,045円。月々の返済は29万9,189円と30万円を切ります。

 

住宅ローンの返済比率は上限が35%、理想は20%といわれていますが、そこから逆算すると、年収1,025万円であれば、ギリギリ返済比率が35%。おおよそ1,800万円あれば返済比率は20%を切ることができます。

 

年収が大台にのる会社員なんて限られた一部の人に限られますが、夫婦共働きでともに正社員となると話は別。単純計算、年収500万円強のカップルであれば上限ギリギリで億超えのタワマンが実現。年収900万円ほどのカップルであれば、余裕の返済で億超えのタワマン生活が叶うというわけです。

 

もちろん離婚などを考えれば、共同名義はやめておけ、とアドバイスされますし、どちらかが年収減となると、途端に返済が苦しくなるので、あまり勧められたものではありません。

 

しかし、夫婦ともに公務員となるとどうでしょう。給与の大幅減というリスクは限りなく小さいですから、離婚リスクを考えなければ、億超えのタワマン生活も、それほど非現実的な夢ではないといえそうです。