40年後、日本人女性の平均寿命は90歳を超える
2021年10月1日時点、日本の総人口1億2,550万人に対し、65歳以上の人口は3,621万人。高齢化率は28.9%になりました。さらに後期高齢者となる75歳以上の人口は1,867万人で、総人口に占める割合は14.9%。65~74歳の人口を上回っています。
2017年に国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の将来推計人口」によると、日本の総人口は2053年には1億人を下回り、2065年には8,808万人になるとされています。
そのようななか、65歳以上の高齢者の存在感はさらに大きくなります。2042年には人口はピークに達し3,935万人となります。その後、減少に転じるものの、総人口がそれ以上に減っていくので、高齢化率は上昇を続け、2040年に35.3%、2050年に37.7%、2060年には38.1%になります。
現在、65歳以上の高齢者1人を現役世代2.1人で支えていますが、2030年には1.9人で高齢者1人を、2040年には1.5人で高齢者1人を、2060年には1.4人で高齢者1人を支えるようになります。
一方で平均年齢は厚生労働省『令和3年簡易生命表』によると、女性が87.57歳、男性が81.47歳。新型コロナ感染症の影響で、東日本大震災が起きた2011年以来、短くなりましたが、日本が世界トップクラスの長寿国であることに変わりありません。
前述の推計によると、女性の平均寿命は2050年には90歳を超え、2065年には91.35歳に達すると予測。男性の平均寿命も84.95歳に達するとしています。
人生100年時代としきりにいわれていますが、どこか「100歳は言い過ぎでは」と考えがち。しかし平均値で寿命が90歳を超えてくるとなると、いまの若者世代は特に将来の備えを怠ると、とても惨めな晩年を過ごすことになる可能性も。100歳を見据えた準備が必須の時代が訪れようとしています。