多くのプロトレーダーはトレードのたびにマメに記録をつけていると、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏はいいます。どのような中身なのでしょうか? みていきます。
FXプロトレーダーが書いている「トレードノート」の凄い中身 ※画像はイメージです/PIXTA

プロはトレードノートになにを書いている?

まず、プロトレーダーがトレードノートになにを書いているのか解説していきます。さまざまな分析や詳細なトレードの内容を記している印象を持たれることがありますが、実はプロトレーダーが書くトレードノートは非常にシンプルです。トレードした通貨、エントリーの理由、注文方法、決済した根拠など5分もあれば書けてしまう内容です。たった5分で書ける内容ですが、トレードをしていくにあたって非常に重要な役割を担っています。

 

精神的な安定をもたらすトレードノートは無駄な損切りをしないためのエッセンスなのです。しかし、多くの初心者トレーダーはトレードノートを書く習慣の重要性に気づいていません。トレードで成果が出ている人とそうでない人の違いは自分のトレードを振り返れるかどうかの違いといっても過言ではないでしょう。次にトレードノートを書くことのメリットを詳しく解説していきます。

「トレードノート」を書くことのメリット

1.気持ちの区切りを付けることができる

トレードで大切なことは「前回の取引の内容を引きずらないこと」です。ひとつひとつのトレードが独立していることがなによりも大切です。多くの初心者トレーダーは前回の負けを取り返したい気持ちで大きなロットを張ってしまいがちです。自分の感情次第でトレードの手法を変えていたらいつになってもトレードは上達しません。

 

トレードノートは、そのようなひとつひとつのトレードで溢れ出た感情に区切りをつける役割を担っています。自分のミスで資金が減ってしまったことへの焦燥感をありのままノートに書くことによって気持ちの整理ができます。その結果、プロトレーダーとしての絶対条件である前回のトレードの内容を引きずらず、目の前にあるチャートと対等に向き合うことができるのです。

 

2.同じミスを繰り返すことがなくなる

トレードで継続的に勝つために大切なことは「同じ失敗を繰り返さないこと」です。実は収益を上げられない多くのトレーダーの損失するときの原因は同じようなものばかりです。しかし、多くの初心者トレーダーは自分のトレードを振り返ることがないので気づくことができません。トレーダーとしての成長を自ら妨げていることに気づいていないトレーダーの末路は相場からの退場です。

 

トレードノートは相場で生き残るための知恵を与えてくれる道具になります。自分のトレードを簡単にまとめて振り返ることで、自分の負けトレードと勝ちトレードの傾向の違いをはっきりと教えてくれるでしょう。仕事やスポーツと同じようにトレードもトレーダーの数だけ個性があります。その個性が収益を生み出すものなのか、資産を減らすものなのかは自己のトレードを振り返らなければわかりません。トレードノートはそのような特性を映し出す非常に優れたツールなのです。

 

3.勝ちぐせがつきやすくなる

最後のトレードノートを書くことのメリットは「勝ちぐせがつくこと」です。同じミスを何度も繰り返すような弱点とともに、自分の強みを知ることができるのがトレードノートのよいところです。自分の強みを知ると実際のトレードでのロットの張り方やメンタル管理が上手くなります。

 

その結果、トレードにおいてどのような条件が揃ったら高確率で勝てるのかという試算が立てられるようになるので、自然と勝率も上がっていきます。 個人トレーダーの強みは自分の得意な場面だけトレードして良いということです。トレードノートを作ることによって、自分の一番勝率の高い場面でのみトレードすることができます。そして気づいたら無駄のないプロトレーダーとしての道を歩んでいることでしょう。