投資は始めてみたいけれど、「どのような銘柄を買えばいいのか」「いつ売ればいいのか」などの不安から、一歩を踏み出せない人は少なくありません。そのようななか、グラビアアイドルとして活動しながら投資家・実業家としての顔も持つタレントの杉原杏璃氏は「初心者は『インデックスファンド』がおすすめ」といいます。その理由について、メリットとデメリットの両面からみていきましょう。
タレント・杉原杏璃が投資初心者にすすめる「インデックスファンド」のメリット・デメリット (※写真はイメージです/PIXTA)

コスパがいい、知識がなくても大丈夫…インデックスファンドの「メリット」

インデックスファンドは、ほったらかし投資(※)や投資初心者に最適と言われていますが、それはなぜなのでしょう?

※「売らない・換金しない」を基本原則に、①長期投資②資産分散③手数料の節約という3つを大切にしながら投資にまつわる手間をなるべく省いて、購入した投資商品を文字どおりほったらかしておく投資手法。

 

その答えは、分かりやすさとメリットだと思います。インデックスファンドの投資におけるメリットを解説しましょう。

 

メリット1.手数料などのコストが安い

インデックスファンドは商品ごとに決まった対象銘柄を買うだけなので、アクティブファンドに比べると信託報酬が安く設定されています。10年以上の長期投資が基本のほったらかし投資では、この信託報酬の差は大きくなります。

 

また、売買のサイクルが短めの個別株投資に比べても、かかる手数料が少なくてすみます。コストが安いというのは、インデックスファンドの大きなメリットなんです。

 

メリット2.幅広く分散投資ができる

インデックスファンドは株価指数に連動して投資するスタイルです。指数とほぼ同じ銘柄に投資するので、インデックスファンドを購入するということは、幅広い銘柄に自動的に分散投資できるというメリットがあります。トピックス(東証株価指数)を指数にするインデックスファンドなら、プライム市場に上場する約2100銘柄すべてを買うのと同じ効果があると言えます。

 

メリット3.値動きがわかりやすい

インデックスファンドは、評価しやすい株価指数に連動して動くので、値動きが把握しやすいというメリットがあります。トピックスや日経平均株価、ニューヨークダウなどのメジャーな指数は、ニュースで流れているので、だいたいの値動きがわかりやすいのです。運用状態も予想しやすくなります。

 

メリット4.少額から始められる

初めての投資は不安と期待が半々か、不安の方が大きいかもしれません。個別株だと通常は100株単位からの取引になります。株価によりますが、それなりにまとまった資金が必要になります。前章で最低でも30万円くらい貯めてから始めてほしいと書きましたが、インデックスファンドは、少額から取引が可能です。証券会社によっては100円単位からでも購入可能ですので、不安がいっぱいという方にもおすすめです。

 

メリット5.投資知識がなくても大丈夫

ひょっとしたら初めての投資では、この「投資知識がなくても大丈夫」が最大のメリットかもしれません。

 

個別銘柄に投資する場合には、銘柄の値動きを見極めるための知識が必要です。でもインデックスファンドは1つに投資を行うだけで、市場全体に投資した状態に近い形でリスクを抑えた分散投資が行えます。

 

インデックスファンドは商品を選ぶだけで、初心者でもリスクをケアして簡単に利益が期待できる投資が始められるわけです。このスタイルは株式に対する知識がなくても気軽に投資が行えるため、初心者に最適なんですね。

 

 キャプション:杉原杏璃氏の著書『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』(ポプラ社)より
[図表]代表的なインデックスファンドの利益の動き杉原杏璃氏の著書『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』(ポプラ社)より