上がらない給与に減る年金……老後不安が高まる現役世代にとっていまや「資産形成」は必須といえます。しかし、情報収集と分析が重要な個別株やFXはハードルが高く、つい「いまは忙しいから……」と投資に二の足を踏む現役世代も少なくありません。そこで、タレントとして活躍しながら投資家・実業家の顔も持つ杉原杏璃氏が、忙しい現役世代に向けて「投資信託」の仕組みとメリットを解説します。
タレント兼投資家・実業家の杉原杏璃がすすめる「投資信託」の魅力 (※写真はイメージです/PIXTA)

投資家から集めたお金を、投資のプロが株式や債券などで運用

投資信託は、ほったらかし投資に最適と言える運用だと思います。日経平均株価などの指数に連動するインデックスファンドも投資信託の1つです。

 

投資信託とは、投資家からお金を集めて、そのお金を投資のプロが、株式や債券などで運用を行う商品です。比較的低リスクの投資信託がたくさんあり、投資初心者の方からも人気を集めています。

 

杉原杏璃氏の著書『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』(ポプラ社)より
[図表1]投資家から集めたお金を投資のプロが運用 杉原杏璃氏の著書『お金に働いてもらう!ほったらかし投資』(ポプラ社)より

 

個別株の投資では「1つの商品を購入する」=「1つの銘柄を購入する」となりますが、投資信託は1つの商品の中に複数の銘柄が組み合わさっているので、1つの商品を購入するだけで、分散投資ができ、リスクを抑えられるのが魅力です。

 

まず投資信託のお金の流れから仕組みを説明します。

著者の杉原杏璃氏 写真提供:株式会社フィット
著者の杉原杏璃氏
写真提供:株式会社フィット

 

繰り返しになりますが、投資信託は投資家(投資をする皆さん)から集めたお金を資金として、ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが投資・運用を行い、それで得た成果を投資家に分配する金融商品のことです。

 

投資の専門家は、集めた資金を国内外問わず、債券や株式、不動産などに分散させて運用します。

 

投資家は、証券会社などの販売会社と相談しながら、投資する額を決められますが、運用そのものは専門家にお任せするので、投資の知識がなくても資産運用することができるんです。

 

資金をどのように運用するかは、投資家が購入する投資信託によって異なりますので、投資リスクを減らすためには商品についてよく調べましょう。