投資は始めてみたいけれど、「どのような銘柄を買えばいいのか」「いつ売ればいいのか」などの不安から、一歩を踏み出せない人は少なくありません。そこで今回、タレントとして活躍しながら投資家・実業家としての顔も持つ杉原杏璃氏が、一歩を踏み出してみたい人に向けて、投資初心者にオススメな「インデックスファンド」の賢い買い方を解説します。
タレント・杉原杏璃が教える「インデックスファンド」の賢い買い方 (※写真はイメージです/PIXTA)

インデックスファンドの購入時、必ず確認したい「販売手数料」と「信託報酬」

インデックスファンドの購入について、解説していきます。

 

特にインデックスファンドは、短期でより高い収益を目標にしている個別株やアクティブファンドと違い、市場の平均的な収益を目標にしていますので、大きな利幅があるわけではありません。したがって取引に関わる手数料はとても重要です。

 

必ず確認してほしい手数料は「販売手数料」と「信託報酬」

著者の杉原杏璃氏 写真提供:株式会社フィット
著者の杉原杏璃氏
写真提供:株式会社フィット

「販売手数料」は、商品を購入するときにかかる手数料です。この販売手数料は証券会社や販売会社が決めているので、同じインデックスファンド商品でも販売する会社によって違いがあります。

 

また、最近はノーロードと呼ばれる、販売手数料がかからないインデックスファンドも増えてきました。証券会社に口座を開くなら、この販売手数料は必ずチェックして比較してください。

 

次にチェックしてほしい「信託報酬」は運用費用として毎年一定の率でかかる手数料です。特にこの信託報酬はほったらかし投資のように、長期で運用をしていくなら、なおさら大きく影響します。

 

10年間投資をする場合で試算してみます。販売手数料(購入時だけかかります)の1%の差と、信託報酬(10年間かかります)の0.1%の差は同じ重みがあります。0.1%×10年=1%という計算です。

 

信託報酬の%は低いのですが、10年、20年、30年のほったらかし投資ではかなりの額になりますから、きちんと考えてください。

 

この「販売手数料」と「信託報酬」は証券会社や販売会社のホームページ、そのインデックスファンド商品の目論見書に記載されていますので、必ず確認してください。

 

他には「取引費用」「監査費用」など運用について関わる費用も手数料なのですが、これを掲載している会社もあれば、していない会社もあるのでそこまで気にしなくても大丈夫です。もし気になる方は比較するのは少し手間ですが、見てみて下さい。掲載している会社は情報公開に積極的で、親切な会社と見ることができます。会社選びの参考にしてもいいと思います。