物価上昇が生活を圧迫するなかでも一向に上がらない給与。豊かな老後を過ごすためには「資産形成」が欠かせませんが、現役世代のなかには「忙しいから投資はまだいいかな……」と考えている人も多いでしょう。そのようななか、タレントとして活躍しながら、投資家・実業家としての顔も持つ杉原杏璃氏は、忙しい現役世代は「売らない・換金しない」が基本原則の「ほったらかし投資」が向いているといいます。では、具体的にどのような商品に投資すれば「ほったらかす」ことができるのか、みていきましょう。
タレント・杉原杏璃が実践する「売らない・換金しない、ほったらかし投資」…向いている投資対象は? ※画像はイメージです/PIXTA

インデックスファンドとなにが違う?「ETF」とは

インデックスファンドと似ているものに前章で触れた「ETF」があります。これは投資信託の商品ですが、個別株のように証券取引所で売られているものです。上場投資信託と呼ばれることもあり、証券会社で売買できます。インデックスファンドと大きく違うのは、証券取引所が開いている時間帯なら、個別株同様いつでも売買できるところです。

 

著者の杉原杏璃氏 写真提供:株式会社フィット
著者の杉原杏璃氏
写真提供:株式会社フィット

今更ですが、上場するとはどういうことなのかおさらいしておきます。名の通った企業が株式上場すると新聞やテレビでニュースになりますよね。初値はいくらになったか、必ず報道されます。この株式上場というのは、その会社の株が証券取引所に納入を認められ、商品として店頭に並んだということで、これで誰でも買えるようになってめでたしめでたしなのです。

 

「ETF」も投資信託の商品として、証券取引所に納入を認められ、店頭に並んでいるものです。

 

ここでは余談ですが、上場していない未公開株も買うことはできます。その株を発行している企業と直接取り引きするか、その株を扱っている証券会社で買います。

 

ですが、まるっきり保証もなければ、社会的信用もないので、ハイリスクなものも多いようです。ここ数年横行している投資詐欺には、この未公開株を取り引きしたものもたくさんあります。落とし穴だらけですから、決して耳を貸さないでください。

 


杉原 杏璃

投資家/タレント/実業家