ほったらかし投資のキホンは「売らない」・「換金しない」
私は個別株から始めましたから、ほったらかしと言っても1か月〜1年で動きを見て、買い足したり売ったりしていました。現在は個別株以外も運用しているので、長期間ほったらかしにしている商品もあります。
ここではほったらかし投資の商品を買い増しするか、利益が出ていたら換金するかについて書きますね。
私の考えはとても単純で簡単です。ズバリ、ほったらかし投資の基本原則は売らないこと、換金しないことです。これが大前提です。そうなるとやはり、投資信託がおすすめです。
ほったらかしの考え方にもよりますが、先に書いたように10年〜20年くらいのスタンスでのほったらかしでは、増資や買い増しはしても換金や売却はしないこと。そしてここで大切なことは買い方です。買い方と言っても様々な買い方があります。
<大切なのは買い方>
◎毎月積み立てる
◎毎月定量購入
◎毎月定額購入
◎お金が余ったとき不定期に買い増す
積立、毎月定量購入、毎月定額購入は増資や買い増しと同じ意味になります。
50万円の予算で、50口のインデックスファンドを購入すると仮定してください。3つの買い方で、購入した月から5か月後までを追ってみましょう。
Aさんは、まとまったお金が50万円入ったので、1万円の商品を全額50口購入しました。50口所有しています。
Bさんは50口を5か月に分けて、毎月10口分を定量購入にしました。投資商品は値が上がったり下がったりしますから、投資金額も増えたり減ったりです。10口を手に入れるのに10万円かからないこともあり、5か月後に46万円で50口を購入できました。
Cさんは、50万円を5か月に分けて、毎月10万円の定額購入をしました。定量購入の人と同じように、値段が上がったり下がったりしますが、定額なので高いときは少なく、安いときは多く購入できます。この人は5か月後、56口購入できました。[図表]のように月10万円の定額購入が一番得になるのです。
3か月〜6か月分の生活費(予備資金)以外のお金は、基本的に投資に回すのが、ほったらかし投資の理想です。先ほどの例は50万円を元にした参考例でしたが、金額は無理をしてはいけません。読者の皆さんの懐事情に合わせて、考えてみてください。