長期投資、資産分散…「ほったらかし投資」のポイント3つ
ほったらかし投資には大切な次の3つのポイントがあります。
◎長期投資
◎資産分散
◎手数料の節約
1.長期投資…長く保有するほどリスク軽減
長期投資が大切なことから解説します。
株価は常に変動し、コロナや紛争など避けられない事情で予測できないことが起こります。過去にはリーマンショック、ここ数年はコロナ禍、ウクライナ侵攻などで株価は大きく変動しました。私も個別株では暴落しドキドキしましたが、下がれば必ず上がるという経験で、下がったときに買い増しをした銘柄もあります。今は元に戻って、順調に株価を上げているものも多いです。
10年、20年、30年という長い期間で見た場合、一時的に価格が下がっても、長い目で見れば価格が上がることもあるため、投資商品によっては長く保有すればするほど、リスクを軽減する効果があるといわれています。
また、長く保有するメリットに複利効果があります。これは運用で得た利益を元本に加えて再投資をすることで、投資の利益が投資に回り、さらに利益を生む効果のことです。投資から得られた利益を再投資することが可能であるため、複利効果が働きやすいと言えます。
短期間の値動きにあわてることなく、じっくりと保有する長期投資を実践することが効果的に資産を増やす大切なポイントです。投資をしたらできるだけ長く、一喜一憂せずにマーケットにとどまるのが成功の秘訣です。
2.資産分散…できれば複数に投資を
次に資産分散です。
1つの投資商品に予算を全額使うのではなく、できれば複数に資産分散する方が良いとされています。理由はもちろんリスク低減と回避です。投資する時点で、成長している会社の株価は既に上昇していることが多く、人気で株価が高い場合が多いです。逆にそこまで爆発的とはいかなくても、そこそこ業績が良くて今後期待できそうな会社があれば、株価もそこまで高くない場合もあり、上昇すれば利幅は大きくなります。
資産分散するほどの予算がない場合は、個別株ではなく、複数の投資先に分散されてパッケージになっている投資信託商品をおすすめします。商品自体が既に分散投資となっているので、リスクは少なくてすみます。資産分散でリスクを小さくしていくことは、より大きな金額を投資していくためにもとても重要です。
3.手数料の節約…「ネット証券」がおすすめ
最後はなるべく手数料を抑えることです。取引に関わる手数料は「確実に発生するマイナス」ですよね。銀行のATMや窓口の手数料と違い、投資に関しては証券会社や銀行で手数料に違いがあります。
今のところはネット証券の手数料の方が、店舗型の証券会社の取引よりも安いです。ネット証券ならみんな同じというわけではありません。会社によって細かく違うことがあります。小数点以下の数値に敏感になって比べてください。
投資額が多くそれに伴って利益が大きければ、手数料が多少高くなっても手間を省くことを優先するのもわかりますが、利幅が少ない状況では手数料は大きなマイナス、いわば損失と考えてください。
投資する商品によっても手数料は変わってきます。国内の商品と海外の商品では変わることがありますから。無駄を省くという意味でも、手数料はしっかりと把握してくださいね。
◎株式投資の手数料(購入する際に証券会社などの販売会社に支払う)
◎信託の手数料(運用の対価として信託財産から支払われる)
◎売却手数料(売却する際に証券会社などの販売会社に支払う)
◎為替手数料(外貨で投資したときにかかる)など