(※写真はイメージです/PIXTA)

AGA治療で思うように効果が出なかった場合でも、「自毛植毛手術」によって薄毛のさらなる改善をすることができます。しかし、植毛手術は多額の費用や手術のリスクなどの考慮すべき点があるのも事実です。今回の記事では、植毛手術を検討するにあたって押さえておくべきポイントを、AGA治療の専門家である東京メモリアルクリニックの柳澤正之院長がわかりやすく解説します。

植毛手術の結果が出るのは「1年後」

手術をしたらすぐ完成! というわけにはいかず、移植した毛は手術後1ヵ月目ごろに1度抜けます。ですが肝心の毛根は残っていますので、6~9ヵ月目ごろにそこから新しい毛が生えてきて、12ヵ月目ごろには毛も伸びて生え揃い、完成になります。

 

すべての移植毛が抜けるというわけでもありませんが、半分から8~9割の毛が抜けることもありますので、手術後1~6ヵ月ごろは移植した毛が1度なくなり、手術前に戻ったような見た目になり「失敗したのか!? 」と不安になる方も一定数いらっしゃいます。

 

手術前にしっかりと説明を受けて、一時的に抜けることについて十分に理解していただく必要があります。それでも1年後には自分の髪で薄毛部分を埋めることができますので、長年悩んできた薄毛の悩みから解放される方がほとんどです。

植毛手術の費用は50~100万円前後

植毛手術は自費診療になりますので、それなりの費用がかかります。もちろん移植する髪の毛の本数次第ですので、どれだけの面積をどれだけの密度で増やしたいかにもよりますが、少ない範囲で50~60万円、ある程度の範囲だと100万円前後になることもあります。

 

決して安くない治療になりますのでAGA治療の最初から強くすすめることはありませんが、長年AGA治療をしてもなかなか希望通りによくならなかったり、薄毛の悩みが払しょくできない方は1度ご検討いただいてもよいかもしれません。

 

なかには、カツラの維持で毎年数十~百万円かかっていたのが植毛手術1回でカツラの必要がなくなり費用の負担が減っただけでなく、「夏に蒸れたり、風でズレたりする心配がなくなって非常に快適です」と、大変満足していただいた患者さんもいらっしゃいます。

 

植毛手術に限らず、AGA・薄毛治療はご本人の希望次第で行うものですので、高額な費用も含めて十分に考えてから治療を受けるようにしてください。

植毛手術後もAGA治療は必要

「植毛手術で治るなら、それで薄毛治療卒業!」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、そう簡単にはいきません。

 

植毛手術後は特にAGA内服治療の継続が必要になります。AGA治療を止めてしまうと、確かに手術で移植した毛はそれなりに残りますが、元々あった既存毛は細くなって無くなってしまい、せっかく増やした髪の毛の総量が減っていきます。

 

それだけでなく、AGAが進行すれば生え際の移植した髪の毛だけが離れ小島のように残り、不自然な髪形になってしまうこともあります。植毛手術までして治した髪の毛ですから、できるだけ維持するようケアも必要だと思ってください。

植毛手術は「医師の腕」が重要

植毛手術は男女、年齢問わず薄毛を解消できる治療法です。その幅広いニーズも相まって手軽な手術のように考えられがちですが、実はれっきとした移植手術です。

 

もちろん手術の結果には担当医の腕が大きく影響します。 十分な経験、知識のない医師の手術で散々な結果になったり、なかには医師ですらないバイト職員が植毛手術を行っている海外のクリニックもあったりと、実は国際的にも植毛手術のブラックマーケットとして問題になっています。

 

植毛手術を受ける際には信頼できる医師、クリニックと十分に相談した上で、よく考えてから決めるようにしてください。

 

 

栁澤 正之

東京メモリアルクリニック 院長

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。