(※写真はイメージです/PIXTA)

薄毛に悩んでいる人のうち、いつ進行が始まったのかを鮮明に自覚している人は少ないでしょう。では、ある程度進行してからではないとなかなか気づくことのできない薄毛について、いつから治療すればよいのでしょうか。今回は適切な薄毛治療の開始時期について、AGA治療の専門家である東京メモリアルクリニックの栁澤正之院長が解説します。

薄毛は、気付いていなくても始まっていることが多い

将来の薄毛予防が目的でクリニックに来られる方は少なくありません。しかし、ご自身ではまだ薄毛ではないと思っていても、実際にはAGAの進行が始まっている、ということがほとんどです。

 

初診時の問診でも「何年前から薄毛が気になりましたか?」とお聞きしていますが、薄毛の進行度から推測するに、申告された年数よりももっと前から始まっていたのではないか、と思われる方も多くいます。

 

いずれにしても薄毛は年単位で進行しますので、すぐに気づく方はほとんどおらず、薄毛の進行がある一線を越えて初めて、「いつの間にか薄毛になっている……」と気づくことのほうが多いように感じます。

 

AGAは気づかないほどゆっくりと、生え際でいえば1年間で数mmずつ進行しているので、よほどご自身のボディイメージに敏感な方でもないと、気付かないことが多いのです。

毛質や生え際の広さ…薄毛の目立ち方には個人差がある

生まれつきの体質として、髪の毛の太い人、細い人という個人差があります。人生のうちでもっとも髪の毛が多いと言われる中学生〜高校生の頃でも、

 

「髪の毛が太く密度も多くてボリュームが多すぎて困る」

 

という羨ましい人もいれば、

 

「髪の毛は細くてサラサラ、つむじ部分も毛が開いて生えているので薄く見える」

 

という人ももちろんいます。

 

AGAが始まる前の10代中盤までは、毛が細い人でも薄毛が目立つ人はほとんどいないと思います(もちろん生まれつきの髪の毛の性質で薄毛に見えてしまう人もいますので、そういう方は早めの薄毛治療をおすすめします)。

 

ですが、思春期頃からAGAの進行が始まると、元々髪の毛の細い方は、AGAによりさらに毛が細くなることで、あっというまに薄毛に見えるようになってしまうのです。

 

生まれつき髪の毛の太い方は多少細くなったくらいでは見た目は変わらないのですが、やはり時間の経過とともにAGAの影響も蓄積され40〜50歳頃から薄毛が目立つようになっていきます。

 

同様に生まれつき生え際が広い人は早くからAGAの進行が目立ちますし、生え際の狭い方はゆっくりと目立つようになる、というわけです。

 

自分はまだまだ大丈夫!!

 

と思っている方でも実は20歳頃と比べるとじわじわ進行が始まっているということも少なくありませんので注意が必要です。

 

20歳頃の髪の毛の写真を記録している人はほとんどいないと思いますが、中学、高校の卒業文集の写真と比べると、AGAの進行具合の参考になるのではないでしょうか。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。