待ちに待ったiPhoneの最新シリーズが発表されました。喜びの声が溢れる一方で、悲鳴にも近い声が聞こえてきます。みていきましょう。
「新型iPhone 14」発表に歓喜も「手取り超え」…スマホも買えない、日本人の唖然の給与額 (※写真はイメージです/PIXTA)

新作iPhone、とてもじゃないけど買えない!? 日本人の給与水準

さて手取り超えが話題になっているiPhone 14ですが、実際に日本人の手取りはどれほどのものなのでしょうか。

 

厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、日本人の給与(男女計、学歴計の所定内給与)は平均30万7,400円。手取りにすると23万円と、iPhone 14 Pro Maxの1TBが買えるか買えないか、ぎりぎりといったところ。

 

さらに年齢別にみていくと、10代では手取り14万円、20代前半で16万円、20代後半で18万円程度。「たくさん写真を撮りたいから、容量が大きいのがいい」と思っても、1ヵ月の手取りではとても買えない……そんな水準です。

 

【年齢別「平均給与」】

~19歳:182,500 円

20~24歳:213,100 円

25~29歳:246,200 円

30~34歳:275,800 円

35~39歳:305,000 円

40~44歳:328,000 円

45~49歳:344,300 円

50~54歳:366,200 円

55~59歳:365,500 円

60~64歳:292,800 円

 

出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』

※数値は男女計、学歴計の所定内給与

 

さらに正社員(男女計、学歴計)の給与分布をみていくと、正社員の給与のちょうど真ん中である中央値は28万4,400円、手取り約21万円ほど。下位25%になると22万8,100円、手取りにすると約17万円。下位10%になると19万2,500円、手取りで約15万円。つまりiPhone 14シリーズの最高級モデルを1ヵ月の手取りで買える正社員は、日本人の半数に満たないということ、さらに正社員でも1割の人は、エントリーモデルの512GBでさえ、1ヵ月の手取りで買うことができません。

 

スマートフォンの価格は性能が向上するにつれて上昇の一途を辿っていますが、それに引きかえ、日本人の給与は停滞気味。そのうち日本人の大半が新作スマートフォンを手にできない時代が訪れるかもしれません。