大卒・20代で年収250万円…50代で800万円とピークに
厚生労働省によると、今年の春、大学を卒業した人のうち、就職を希望した人は全体の76.1%で、就職率は95.8%でした。前年から0.2ポイント減少し、コロナ禍という特異な環境だったとはいえ、例年と変わらない数値でした。
学生たちは、将来的になりたい自分を想像しながら、就職活動に望み、「ここに決めた!」と企業を選んだことでしょう。なかには、業界を決めきれず、悩みに悩み抜いた人も多かったのではないでしょうか。しかし、このときの選択が、十年後、二十年後と、大きく影響することなど、どれほど具体的に想像できたでしょうか。
厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』によると、大学卒・男性・20代前半の月収は25万4,400円、手取りにすると19万円、推定年収は254万円ほどです。年齢とともに給与はあがり、50代前半で年収は831万円に。50代後半でも800万円台をキープします。
現在は60歳で定年となり、その後、嘱託社員など形態を変えて再雇用というケースが多く、60代前半の年収は568万円と、3割ほど減少。これが大卒サラリーマンの平均的な給与の推移です。
【年齢別「大卒サラリーマンの給与の推移」】
20~24歳:254,400 円/3,399,300 円
25~29歳:306,500 円/4,476,500 円
30~34歳:355,500 円/5,274,100 円
35~39歳:407,800 円/6,168,400 円
40~44歳:442,100 円/6,760,900 円
45~49歳:478,600 円/7,385,100 円
50~54歳:528,600 円/8,315,300 円
55~59歳:523,700 円/8,145,400 円
60~64歳:392,700 円/5,684,100 円
出所:厚生労働省『令和3年賃金構造基本統計調査』より算出
※数値左より、月収(きまって支給する現金給与額)、推定年収