7月13日、世界経済フォーラムで発表された「ジェンダーギャップ指数」によると、日本は146ヵ国中116位と、主要7ヵ国で最下位でした。日本では1999年に男女共同参画社会基本法が施工されて以降、「男女平等の実現」に向けたさまざまな取り組みが進められているものの、収入などの面を掘り下げると、まだまだ実現には程遠い現状がみえてきました。
平均28万円…30代女性社員が呆然とする、同期・男性社員の「手取り額」 ※画像はイメージです/PIXTA

世界でみた日本のジェンダーギャップ…「政治」「経済」は特に酷い

2022年7月13日、世界経済フォーラムが、世界各国の男女平等の度合いを数値化した「ジェンダー・ギャップ指数2022」を発表しました。

 

【ジェンダーギャップ指数2022ランキング】トップ10/ワースト10

 

1位 アイスランド/イラン

2位 フィンランド/チャド

3位 ノルウェー/マリ

4位 ニュージーランド/アルジェリア

5位 スウェーデン/オマーン

6位 ルワンダ/ベナン

7位 ニカラグア/カタール

8位 ナミビア/モロッコ

9位 アイルランド/インド

10位 ドイツ/コモロ

……

116位 日本

 

出所:世界経済フォーラム『Global Gender Gap Report 2022』

※左が上位10ヵ国、右が下位10ヵ国

 

【ジェンダーギャップ指数2022ランキング】主要7ヵ国

 

1位 ドイツ(10位)

2位 フランス(15位)

3位 イギリス(22位)

4位 カナダ(25位)

5位 アメリカ(27位)

6位 イタリア(63位)

7位 日本(116位)

 

出所:世界経済フォーラム『Global Gender Gap Report 2022』

※カッコ内は全体順位

 

上記の順位をみると、日本は全体(146ヵ国)で116位。主要7ヵ国で最下位です。ちなみに中国は102位、韓国は99位、タイは79位……日本は主要7ヵ国だけでなく、アジアの近隣諸国と比べてみても、男女平等の取組みが遅れています。

 

では、日本は具体的にどの分野で後れをとっているのでしょうか。ジェンダーギャップには全4分野あり、「教育」「健康」「政治」「経済」に分かれています。そのうち「教育」ではなんと日本が1位、世界でもっとも男女間の教育格差が小さい国と評価されています。また、「健康」でも63位と上位グループに位置しています。

 

一方、「政治」は139位と、全146ヵ国のなかでもほぼ最下位レベル。国会議員や大臣の女性割合がいずれも低く、過去に1度も女性首相が誕生していない点も低評価につながったとみられます。また、「経済」についても121位と厳しい結果で、前年の117位から順位を下げました。日本国内における女性管理職の少なさや収入格差が目立つ結果となっています。