健康診断結果…数値が一緒でも「判定が異なる」ワケ
健康診断の結果を前回と見比べたときに、数値は変わらないのに判定が異なる場合があります。これは、前回の結果を比較して判定をすることがあるためです。
たとえばコレステロール値に変化がなかったのに、下記のような結果が出たとします。
前回……コレステロール値が基準値より高い 判定:C(経過観察)
今回……コレステロール値が基準値より高い 判定:D(治療が必要)
前回の判定は「C(経過観察)」ですがコレステロール値は基準値より高く、生活改善の必要性がありました。対応が必要だったにも関わらず、今回もコレステロール値が高い結果だったため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの発症の可能性を考慮して判定が重くなったと考えられます。
健康診断では確定できない病気や異常も多くあります。下記のような結果が出た場合、なるべく早く医療機関を受診してください。
■要再検査
今回の検査で基準値から外れた項目などがあったものの、一時的な異常かどうかを判別するのが難しい場合に該当します。再検査を受けて、改めて体の状態を調べてもらいましょう。
■要精密検査
診断結果をもとに、より詳しい検査を行って病気の有無を確認した方がよい場合です。精密検査の結果、異常がないこともあります。問題が見つかった場合は速やかに治療を始められますので、診断結果が出たらすぐに医療機関を受診してください。
■要治療
治療の必要がある場合に出ます。早めに治療を開始して重症化を防ぎましょう。
健康診断は結果が届いてからの行動が大切
健康診断は受けて終わりではなく、結果が届いてからの行動が大事です。
病気を未然に防ぐせっかくの機会ですので、なんらかの異常が指摘された場合は、生活習慣の改善をしたり、医療機関を受診したりするなどの対策をとることをおすすめします。
山本 康博
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい
院長
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