近年、数値化が難しい「非認知能力」が注目されており、そのひとつである「自制心」をもつ子供は高確率で「エリート」に育つという研究結果もでています。では、わが子の自制心を醸成するにはどうすればいいのか……FP Officeの渥美功介氏は「おこづかいの渡し方に『ある工夫』をすると効果的」といいます。すぐに実践可能な「ある工夫」について、詳しくみていきましょう。
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今日からできる…わが子の「自制心」育成法
自分をコントロールする力(非認知能力)の形成がいかに重要かがわかる。では、早速親として、今日から何ができるのか? そんなときに、まさに、“おこづかい”をうまく使うことが効果的ではないかと考える。
たとえば、これまで定額で与えていた、おこづかいのあげ方を工夫してみる。定額であげている場合には、定額分をへらして、お手伝いや特別な試験合格によるおこづかいを追加してみるのもよい。
そうすることで、欲しいものがあれば、貯金をして買うようになるし、足りなければ自ら行動することで、欲しいものを手にいれる術を学ぶ。こうした行動を通して目標達成をすることの大切さや我慢するということを覚えていく。
さらには、子供が努力することで、その姿勢を見た親が感化される。親が感化され、自ら努力(貯金を殖やしたり、消費を減らしたり等)をすることで、家計が改善されるケースも多い。まさに一石二鳥といえるのではないか。
渥美 功介
FP Office
ファイナンシャルプランナー