日本は本当に「将来不安」?…投資対象になるか
そもそも、日本の将来は本当に危ういのでしょうか?
人口が減少すれば、それによって生じる諸問題を解決するために数々のイノベーションが起き、1人当たりの生産性が増すかもしれません。また、国家財政は実は健全だという説もあります。
「日本は財政破綻する」という声は何十年も前から聞かれていますが、現時点でそのような気配は一向にありません。
バブル景気のころ、バブルが崩壊して日本に昨今のような閉塞感が漂うことを予測する声はあったでしょうか。また、当時は米国の方が経済的に苦しんでいましたが、そこから勢いを取り戻して米国が現在のようになることや、さらに中国が現在のように経済発展することを予測する声はあったでしょうか。
現在の日本のような悲観的状況のなかで、新たな希望の芽が育っている可能性もあります。好調時の過信は衰退を招きますが、不調時の危機感は繫栄を呼び込むのです。
要するに、ある程度先のことというのは、なかなか予測がつかないものです。したがって、日本の将来が本当に危ういかどうかも、実はわかりません。
そして株価が割安であることも考えると、日本株は米国株と比べても十分投資対象になるのではと考えられます。
まとめ……日本株は米国株と比べても十分な投資対象となる
現在価値と比べると米国株は十分に割高で、そのなかでも時価総額の高い人気企業は異常に割高です。
一方の日本株は、現在価値と比べるとそう割高ではなく、米国株よりはるかに割安だといえます。そして個別銘柄を見れば、安定的に利益を上げていて財務良好であるにも関わらず、十分に割安な銘柄も珍しくありません。そして、そもそも日本の将来が本当に危ういかどうかもわかりません。
ですから、日本株は米国株と比べても十分投資対象になるのではないでしょうか。
株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO
川合 一啓