将来不安は老若男女、共通のもの。たとえ、社会人になりたての20代の会社員であっても「将来、いくら年金をもらえるのだろう」と心配になるものです。彼らが年金を手にするだろう、40年後について考えてみましょう。
平均年金14万円だが…手取り18万円、20代会社員が40年後に受け取る「愕然の年金額」 (※写真はイメージです/PIXTA)

20代のサラリーマン…平均的な人生を歩んだとすると、いくら年金をもらえる?

厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』によると、公的年金被保険者(2020年末速報値)は6,756万人。国民年金の平均年金受給額は老齢年金で月額5万6,358円、厚生年金の平均年金受給額は老齢年金で月額14万6,145円でした。

 

現行制度では、年金の受給開始年齢は原則65歳。ただ希望すれば60~70歳の好きなタイミングで受給を開始できます。繰り上げ受給の場合、受給額は1ヵ月早めるごとに0.4%ずつ減額され(2022年4月以降)、繰り下げ受給の場合は、1ヵ月遅らせるごとに0.7%ずつ増えていきます。

 

繰り上げ受給を加味し、厚生年金の平均年金額をみていくと、男性65歳以上で17万0,391円、女性65歳以上で109,205円。男性会社員が「勤め上げること」ができればで、月々17万円を手にできることになります。

 

厚生年金保険(第1号)老齢年金平均受給額の推移】

■男性

60歳 92,271円(0.4万人)

61歳 104,007円(1.1万人)

62歳 113,300円(1.4万人)

63歳 90,544円(31.8万人)

64歳 91,322円(42.1万人)

65歳以上 170,391円(994.8万人)

 

■女性

60歳 82,547円(0.1万人)

61歳 54,791 円(10.1万人)

62歳 54,887 円(12.9万人)

63歳 50,889円(13.4万人)

64歳 49,926 円(14.7万人)

65歳以上 109,205円(487.2万人)

 

出所:厚生労働省『令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況』より

※(かっこ)内は受給者数

 

また法改正により年金額の計算の際に使われる係数(給付乗率)に違いがあるため、年齢によって平均年金受給額は異なり、最も高いのは89歳で月々16万3,514円です。

 

実際の年金の受取額は、国民年金であれば「78万0,900円(平成16年度額)×改定率×保険料納付月数/480月」、厚生年金(報酬比例部分)であれば「平均標準報酬額※×5.481/1000×被保険者の月数」で計算できます。

 

たとえば、20代前半の男性会社員であれば、平均月収24万3,200円、手取りにすると18万円ほどで、推定年収は332万9,700円になりますが、この先、平均的な給与をもらい続けるとしましょう。60歳で定年を迎え、65歳で手にできる年金は、国民年金で6万4,000円ほど、厚生年金で11万8,000円ほど。月々18万2,000円ほどを手にすることになります。

 

平均的な結婚をしたとなれば、片働きで24万円ほど、共働きであれば33万円ほど(女性は月14万9,000円を手にすると仮定)を手にする計算です。