薄毛治療、効果が「実感できる人」と「できない人」の決定的な差【専門医が解説】

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薄毛治療、効果が「実感できる人」と「できない人」の決定的な差【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

薄毛治療を始めて数ヵ月。効果が出ないという理由から治療をやめてしまう人は少なくありません。しかし、本当に薄毛治療は意味がないのでしょうか。本記事では、薄毛治療の効果や評価方法について、東京メモリアルクリニック院長の栁澤正之氏が解説します。

薄毛治療の効果を実感できるのは開始から1年後

AGA・薄毛治療の効果はゆっくり年単位で表れるため、鏡や目で見ているだけではなかなか効果を自覚することができません。

 

フィナステリド・デュタステリドはAGA治療薬として、進行を止めるだけではなくしっかり改善することが証明されています。

 

ですが、治療を始めて2~3ヵ月ですぐに良くなるわけではありません。3~6ヵ月目までは大きな変化もなく、6ヵ月目から少しずつ産毛が増え始め、12ヵ月目頃になってやっと見た目の変化が現れ始めます。治療開始後1年目から治療効果が始まり、その後、5年、10年、それ以降かけてゆっくりと髪の毛が改善していきます。

 

年単位をかけてゆっくり改善していくので、鏡で自分を見たり、目で見ているだけではその効果はほとんどわかりません。

 

そのため、実際には改善しているのにその効果に気づかず「止めるだけ」「効かない」「悪くなった」と勘違いしてしまう方が多いのです。

薄毛治療の効果を実感するには写真撮影が必須

治療開始前と、治療6ヵ月後、12ヵ月後の写真を比べればほぼ間違いなく「産毛が増えてきた」「薄毛が埋まってきた」という効果が確認できます。

 

逆に、写真を撮らないとほぼ効果を確認することはできず、思い込み次第で「薄毛が進行した」と錯覚する方もいるぐらいです。クリニックでも(拒否される方以外は)必ず写真を撮って評価を行っています。

 

実はクリニックの患者さんでも、治療1年目の診察の際に「進行した・悪くなった」と言う方が半分以上を占めます。それでも、治療前と1年目の写真を並べてお見せすることで皆さん治療効果を自覚して、驚いたり喜んだりしながら帰っていきます。

 

AGA・薄毛治療は写真などの客観的評価を行わないと効果を自覚できません。効果を自覚できなければ、決して安くない治療を続ける気にはならないでしょう。

 

AGA治療でせっかく将来薄毛にならなくて済むチャンスをつかんだのに、適切な評価を受けられなかったことが原因で治療を継続できなければ薄毛の運命に引き戻されることにもなりかねません。「確実な効果確認」も含めて「適切なAGA治療」を受けるようにしてください。

 

次ページ写真はできるだけ同じ条件下での撮影を

※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。