シニア世代の「デリケートゾーンケア」が増えているワケ【医師が解説】

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シニア世代の「デリケートゾーンケア」が増えているワケ【医師が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

将来の介護を見据え、保清のしやすさからデリケートゾーンケアをする高齢者が増えていると、銀座マイアミ美容外科の幸地茉莉子先生はいいます。「終活」をテーマとした美容医療の現状について、みていきましょう。

2010年代後半から…「レーザー脱毛器」の進化

ここからは少し専門的な話になりますが、医療脱毛器には熱破壊式レーザーと蓄熱式レーザーがあります。「熱破壊式」は従来の医療脱毛で多く使われていた医療脱毛で、「蓄熱式」は2010年代後半以降に普及しました。

 

熱破壊式レーザーは毛の黒い部分、つまりメラニンに反応するレーザーなので色素の薄い毛や細い毛(白髪や産毛)にはあまり効果がなく、また熱傷の恐れがあるため日焼けした方や色黒の方には照射できませんでした。

 

一方、現在多くの医療脱毛で使われている蓄熱式レーザーの場合、白髪があっても脱毛効果がありますのでシニア世代にはこちらのレーザーが適しています。また、痛みも蓄熱式レーザーのほうが少ないといわれています。

完全な脱毛だけではなく「デザイン」も可能

「陰毛がすべてなくなるなんて恥ずかしい」という方もいらっしゃると思いますが、1回の施術ですべての毛が生えなくなるわけではなく、少しずつ減毛し、毛自体も細くなっていくというイメージであるため、施術は複数回必要です。

 

つまり、必ずしも完全に陰毛をなくしてしまうわけではなく、満足いくところで終了してもいいわけです。VIOのうちIライン、Oラインだけ施術してVラインだけは残すといったことも可能です。

VIO脱毛により増えている「陰唇切除」

VIO脱毛について解説してきましたが、昨今ではVIO脱毛が普及したことにより、陰唇切除の需要も高まっています。陰毛で隠れていたものがダイレクトに見えるようになったからです。

 

切除希望の理由は、小陰唇が大きめで大陰唇からはみ出ている、小陰唇の左右の大きさが著しく異なる、色味が気になる、大陰唇のたるみが気になる、などさまざまです。

 

また、見た目の問題だけではなく、自転車に乗るときに擦れて痛い、デニムを着る際に小陰唇が巻き込まれる、性交時に小陰唇が巻き込まれるといった声をお聞きします。

 

「なんとなく若いころから人とは違うと感じていてコンプレックスであったが、人に相談できる部分でもなかったのでそのままにしてきた。今回思いきって手術に踏み切りたい」と、相談に来られるシニア世代の方も結構いらっしゃいます。

 

手術自体は単純に切除して小さくするという手術で、目安としては直立したときに小陰唇が大陰唇のなかに収まるよう切除します。

 

あとは個々人の希望に沿って、たとえば色がついている部分はできる限り切除して欲しいという希望があれば、可能な限りギリギリまで小陰唇を小さく切除するというようなこともできます。

 

手術された患者様からはスッキリした、やってよかった、温泉に行くときストレスが減ったと好評です。

 

また、大きめの小陰唇、大陰唇のたるみを切除することで溝に汚れが溜まりにくくなるため、終活という意味でも衛生的です。自身のコンプレックスを取り除いていたほうが、介護される側になったときに気持ちが楽になるのではないかと思います。

 

終活として、また日々の生活をよりよくするものとして、デリケートゾーンのケアについて検討されてみてはいかがでしょうか。

 

 

幸地 茉莉子

銀座マイアミ美容外科

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。