FXの一目均衡表の読み方と3つの理論の使い方、プロも実践するMACDを組み合わせた取引手法を詳しく紹介します。一目均衡表を知らなかった方や、これから使う方でも正しい売買サインの読み方を身につけて、相場予測の精度を高めて利益アップを狙えます。
日本生まれ【一目均衡表】でわかるFXの相場展望の見方4つと判断手法

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「一目均衡表で何が判るの?」

「売買サインの読み方が知りたい」

「一目均衡表を使った取引手法を教えて!」

 

といった悩みを解消できる記事です。

 

一目均衡表は、ローソク足と5つの線の位置関係から相場のトレンドを読むテクニカル指標です。

 

一見すると複雑なので、一目均衡表を難しいと思う方が多いかもしれません。

 

しかし、一目均衡表は時間の変化に重点をおく指標なので、使い方を覚えれば相場予測の精度を高められます。

 

そこでこの記事では、一目均衡表の読み方と基本的な使い方を判りやすくお伝えします。

 

この記事でわかること
・一目均衡表とは
・各パーツの見方
・基本的な使い方
・時間論、波動論、値幅観測論
・初心者は一目均衡表をどのように使えばいいか
・一目均衡表とMACDを組み合わせた取引手法

 

プロも実践するMACDと組み合わせた手法も紹介するので、勝率の高い手法を覚えたい人はぜひ最後まで読んでみてくださいね!

 

目次

 

一目均衡表とは

一目均衡表は、1936年に一目山人(いちもくさんじん)が考案したテクニカル指標です。

 

価格変動よりも時間の変化に重点を置く指標で、ローソク足と5つの線の位置関係からトレンド転換のタイミングが判ります。

 

一目均衡表は日本製のテクニカル指標ですが、「Ichimoku」や「Cloud」と親しまれ、世界中のトレーダーに使われています。

一目均衡表 各パーツの見方

一目均衡表を構成する4つの要素を見ていきましょう。

 

【一目均衡表を構成する4つのパーツ】

①基準線

②転換線
③雲
④遅行線

 

一目均衡表 各パーツの見方.jpg

 

基準線

基準線は、過去26日間の高値と安値の平均値を結んだ線で、中期的な相場のトレンドを示します。

 

例えば、米ドル円の過去26日間の高値が130円、安値が110円だった場合、基準値は120円です。

 

転換線

過去9日間の高値と安値の平均値を結んだ線で、基準線よりも短期のトレンドを示します。

 

基準線と転換線がクロスした時のローソク足の位置から、相場のトレンドを判断します。

 

雲は、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分です。

 

【先行スパン1】
・基準線と転換線の平均値を26日先に遅らせた線

【先行スパン2】
・過去52日間の高値と安値の平均値を26日先に遅らせた線

 

雲の厚みやローソク足との位置関係から、相場のトレンドを読みます。

 

遅行線

終値を26本前にもどして表示させた線です。

 

例えば、日足表示の場合は今日の終値が26日前のローソク足部分に遅行線として表示されます。

 

26本前のチャートと現在のレートを比較でき、遅行線がローソク足の上にある場合は「買い圧力が強い」、遅行線がローソク足の下にある場合は「売り圧力が強い」と判断できます。

一目均衡表の基本的な使い方

一目均衡表の基本的な使い方は下記の4つです。

 

①基準線と転換線
②雲
③遅行線のサイン
④三役好転・三役逆転

 

相場分析の精度を上げられるので、ぜひ覚えておきましょう。

 

基準線と転換線でトレンドを見る

基準線と転換線.jpg

 

ひとつ目は、基準線・転換線のクロスとローソク足の位置関係から、トレンドを読む方法です。

 

それぞれ、次の2点が揃った場合にトレンド判断できます。

 

【上昇トレンド】

・転換線が基準線を下から上に抜ける
・ローソク足がその2線のクロスより上にある


【下降トレンド】

・転換線が基準線を上から下に抜ける
・ローソク足がその2線のクロスより下にある

 

雲とローソク足の位置関係からトレンドを読むことができます。

 

サポートラインとしての雲.jpg

【レジサポラインとしての機能】

  • ローソク足が雲の上にある→雲はサポートライン
  • ローソク足が雲の下にある→雲はレジスタンスライン
  • 雲が厚い→サポレジが強くトレンドが転換しにくい
  • 雲が薄い→トレンドが簡単に転換しやすい

 

チャートは雲に差しかかったあたりで反発しやすく、くもが厚ければ厚いほど反発する可能性が高くなります。

 

 

雲がねじれる.jpg

【トレンド転換のサイン】

  • ローソク足が雲の中に入る→トレンドが不安定になる
  • 雲がねじれる→トレンド転換のサイン
  • ローソク足が雲の上に抜ける→上昇のサイン
  • ローソク足が雲の下に抜ける→下落のサイン

 

ローソク足の全体が完全に雲の中から出たらトレンド転換だと考えて良いでしょう。

 

遅行線のサイン

遅行線のサイン.jpg

 

遅行線とローソク足との位置関係からは、次のサインが読めます。

 

買いサイン:遅行線がローソク足を下から上に抜けた時

売りサイン:遅行線がローソク足を上から下に抜けた時

 

三役好転・三役逆転

一目均衡表の各要素が、全体として買いのサインを示した状態が三役好転、売りのサインを示した状態が三役逆転です。

 

それぞれ3つの条件がそろわなければなりません。

 

【三役好転の条件】

①均衡表の好転=転換線が基準線を上に抜ける
②遅行線の好転=遅行線がローソク足を上に抜ける
③ローソク足の好転=ローソク足が雲を上に抜ける


【三役逆転の条件】

①均衡表の逆転=転換線が基準線を下に抜ける
②遅行線の逆転=遅行線がローソク足を下に抜ける
③ローソク足の逆転=ローソク足が雲を下に抜ける

 

三役好転.jpg

 

三役好転と三役逆転は強いトレンド発生のサインなので、見つけたら利益を出すチャンスです。

 

時間論、波動論、値幅観測論

時間論、波動論、値幅観測論は、一目均衡表を作った一目山人が考案した理論です。

 

  • 波動論=価格の動きを波としてとらえる考え方
  • 時間論=一定の間隔で相場が変化する考え方
  • 値幅観測論=動いた値幅の変動分だけ価格が推移する考え方

 

3つの理論を併せて使えば、一目均衡表の分析精度をより高められます。

 

しかし、相場に不慣れな初心者には少し複雑な内容となってくるので、この記事では詳しい説明は省かせて頂きます。

 

詳しく知りたい方は、「一目均衡表を使いこなせばFXはカンタンに稼げる! 2022年度最新版 」がオススメです。

初心者は一目均衡表をどのように使えばいいか

一目均衡表は要素が多く、ひと目で売買サインが判りにくい指標です。

 

しかし、雲とローソク足の関係性だけでも覚えておくと、トレンド転換の判断に役立ちます。

 

一目均衡表は相場の買いと売りの勢力が視覚的にわかりやすいので、まだトレンドが継続するのかそれとも転換しやすい状況になってきているかの指標としてまずは使ってみましょう。

 

一目均衡表を使うときは長期の時間足で見る方がだましが減り、精度の高いサインを見つけられますよ。

 

一目均衡表とMACDを組み合わせた取引手法

一目均衡表とMACDを組み合わせた取引手法を3つのポイントで解説します。

 

  1. 一目均衡表とMACDの設定
  2. エントリータイミングの判断方法
  3. 決済タイミングの判断方法

 

初心者でもやりやすい手法なので、ぜひ使ってみてくださいね。

 

 

一目均衡表とMACDの設定

一目均衡表とMACDを使った中長期トレードの手法です。

 

それぞれ、以下の通りに設定します。

 

一目均衡表設定

【一目均衡表】

  • 転換線:「9」
  • 基準線:「26」
  • 先行スパンB:「52」

 

 

MACD設定

【MACD】

  • 参照期間:「12」「26」
  • シグナル:「9」

 

【ローソク足】

4時間足」または「日足

 

サインが出ている時間足のチャートを使って売買しましょう。

 

エントリータイミングの判断方法

エントリータイミングを判断するポイントは2つだけです。

 

  • ローソク足が雲の下にあるか上にあるか
  • ゴールデンクロスまたはデッドクロスが現れたか

 

具体的な売買サインは次の通りです。

 

【買いエントリー】
雲より下でローソク足が推移中にゴールデンクロスが現れたとき

【売りエントリー】
雲より上でローソク足が推移中にデッドクロスが現れたとき

 

このとき、ローソク足が雲の中に入っている場合は、エントリーは見送ります。

 

しかし、クロスの発生後にローソク足が勢いよく雲を突き抜けた場合は、大きいトレンドの可能性が高いのでエントリーしましょう。

 

一目均衡表とMACDを組み合わせた取引手法.jpg

 

決済タイミングの判断方法

決済するタイミングは次の4つのケースです。

 

①MACDがクロスしたら決済
②MACDでダイバージェンスが発生したら決済
③ローソク足が雲の中に入ったら決済
④相場がレンジになってしまったら決済

 

1つめは「MACDがクロスしたら決済」です。

 

例えば、ゴールデンクロスで買いエントリーしている場合は、次にデッドクロスが発生したら決済しましょう。

 

2つめ「MACDでダイバージェンスが発生したら決済」は、MACDの指標がダイバージェンスだった時です。

 

ダイバージェンスとは、ローソク足が売買サインと逆の動きをするケースです。

 

例えば、ゴールデンクロスが出たのにローソク足が下落し始めていたら、トレンド転換の可能性が高いので決済しましょう。

 

3つ目「ローソク足が雲の中に入ったら決済」は、ローソク足の実体が全て雲の中に入ったときです。

 

雲の中でのチャートは、値動きが不安定になります。利確または損切決済を行いましょう。

 

4つ目の「相場がレンジになってしまったら決済」は、エントリー後に値動きが小さくなりレンジ相場になってしまった場合です。

 

この場合、トレンド継続か転換かわからない状態が続くので一度決済してポジションをリセットしましょう。

 

この4パターン以外にも、自身でエントリー失敗かもしれないと感じたら早めに損切をしてくださいね。

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一目均衡表 まとめ

上記で紹介した「一目均衡表の基本的な使い方」を理解して、MACDなど他のテクニカル指標と組み合わせれば、勝率アップを狙えます。

 

最後にもう一度、内容を確認しましょう。

 

・一目均衡表は価格変動よりも時間の変化に重点を置くテクニカル指標
・ローソク足と5本線の位置関係から相場のトレンドを読む
・ローソク足と雲の位置関係だけでも覚えておくと相場分析に役立つ

 

 

一目均衡表は情報量が多いので、慣れるまではサインを見つけにくいかもしれません。

 

ですが、基本的な読み方を身につければ相場予測の精度を高めて勝ちやすくなるので、ぜひ覚えてみてください。

 

参考元
一目均衡表を使いこなせばFXはカンタンに稼げる! 2022年度最新版 
岡安盛男のFX攻略バイブル〔第4版〕 (長く勝ち続けるトレーダーをめざす人の実践書)