「年のせい」だけではない…「頻尿」は恐ろしい病気のサイン【専門医が解説】

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「年のせい」だけではない…「頻尿」は恐ろしい病気のサイン【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

不整脈のなかでも患者数が多い「心房細動」。心房が痙攣したように細かく震え、十分に機能しなくなる病気です。実は、この心房細動が「脳梗塞」を引き起こすことがあるのをご存じでしょうか。今回は、東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長が「心房細動」の症状と原因、それに起因する「脳梗塞」について解説します。

あの著名人も倒れた…心房細動に起因する「脳梗塞」

近年では、元プロ野球選手や元首相なども心房細動による脳梗塞で倒れています。一命をとりとめても、体に麻痺を残すこともある脳梗塞。いったい、心房細動とどのような関係があるのでしょうか。

 

心房細動による脳梗塞は「重症化しやすい」

脳梗塞とは、脳で血栓(血液の塊)が詰まり、その先の組織や細胞に血液が届かなくなって大きな損傷を与えてしまう病気のことです。実は、心房細動は脳梗塞を引き起こすリスクがあり、しかも通常の脳梗塞に比べ重症化しやすいといわれています。

 

なぜ心房細動になると脳梗塞の発症リスクが高まるのでしょうか。心房細動が起こると、心房のなかで血液が淀み、血栓ができやすくなります。これが血流に乗って体のあちこちに運ばれると血管を詰まらせ、梗塞を起こしてしまうのです。

 

注意したいのは、心房細動によって作られた血栓は大きなものになる場合が多いということです。脳の手前の位置で血栓が詰まってしまうと、そこから先へ血液が流れなくなってしまうため、脳に与えるダメージが大きくなってしまいます。

 

死亡率10%を超えるものも…心房細動による脳梗塞の「種類」

心房細動による脳梗塞は、[図表3]のように3種類あります。

※脳卒中データバンク2021より作図
[図表3]心房細動による脳梗塞 ※脳卒中データバンク2021より作図 
※脳卒中データバンク2021より作図
[図表4]死亡率と自宅退院率 ※脳卒中データバンク2021より作図

 

それぞれ脳が障害を受けている範囲や血管の詰まり方が異なり、これらのうち最も重篤なのが「心原性脳塞栓症」です。死亡率は12%にのぼり、一命は取り留めたとしても重篤な後遺症を残さずに自宅へ帰ることができるケースはわずか38%に過ぎません。

 

心房細動の人は死亡リスクが高い

もうひとつ気をつけたいのは、心房細動の人は短命になりがちだということです。[図表5]のグラフは、「心房細動を有する男女」「ない男女」について、累積死亡率を調べたものです。

[図表5]心房細動を有する男女・ない男女の累積死亡率

 

これをみると、「心房細動を有する男女」は「ない男女」に比べて死亡リスクが格段に高く、「心房細動のある男性」は「ない男性」に比べて死亡率が1.5倍、女性は1.9倍も高くなっています。

 

心房細動による死亡は、40%が心不全、心筋梗塞や突然死などの心臓死が原因とされており、脳梗塞は5〜6%とされています(※1)。脳梗塞による死亡の割合医はそれほど高くありませんが、その反面、脳梗塞を発症すると予後が悪く、1年後の生存率は50%ということもわかっています(※2)。

(※1)Gómez-Outes A, et al: J Am Coll Cardiol. 2016; 68:2508-2521

(※2)Kubo M, et al:Neurology. 2006; 66:1539-1544

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。