「年のせい」だけではない…「頻尿」は恐ろしい病気のサイン【専門医が解説】

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「年のせい」だけではない…「頻尿」は恐ろしい病気のサイン【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

不整脈のなかでも患者数が多い「心房細動」。心房が痙攣したように細かく震え、十分に機能しなくなる病気です。実は、この心房細動が「脳梗塞」を引き起こすことがあるのをご存じでしょうか。今回は、東京ハートリズムクリニックの桑原大志院長が「心房細動」の症状と原因、それに起因する「脳梗塞」について解説します。

キケンな心房細動を予防できる「生活習慣」

通常、心房細動の治療には心拍数を調整したり、血栓を予防したりするための薬物が用いられます。しかし心房細動を予防するには、そうした薬物療法だけでなく、生活習慣を見直すことも大切です。

 

そもそも、日本人は高血圧になりやすい

心房細動を予防するのに大切なのは、なんといっても、高血圧を改善することです。

 

高血圧の原因は、第一に塩分の過剰摂取が挙げられますが、そもそも日本人は白人に比べ食「塩感受性」が高いことがわかっています。そのため、少量の塩分でも過剰に体が反応し、血圧が上がりやすくなっているのです。

 

1998年には、高血圧と塩分に関する興味深い研究が行われました。585人の肥満患者に対し、以下の4グループに分けて血圧がどう変動するか調べたのです(※)。

※ JAMA 1998;279:1954

 

1.塩分摂取を1日5gにする
2.体重を4.5kg減量する
3.塩分摂取を1日5gにし、かつ体重を4.5kg減量する
4.なにも行わない

 

その後、脳梗塞や心筋梗塞を発症する人の割合、または降圧剤(血圧を下げる薬)が必要になる人の割合を調べたところ、「4.なにも行わない」に比べ、「1.塩分摂取を1日5gにする」のグループはリスクが40%減、「2.体重を4.5kg減量する」は36%減、「3.塩分摂取を1日5gにし、かつ、体重を4.5kg減量する」は53%減でした。

 

つまり、塩分制限と体重制限を同時に行うことで高血圧を大きく改善することができ、服薬治療を行わずに済む可能性が高まるのです。

 

野菜に含まれるカリウムの働きで高血圧を解消

高血圧を改善するために「塩分制限」「体重制限」が必要なことは明白ですが、もうひとつ大事なことは、「野菜をたくさん食べること」です。

 

野菜にはカリウムが多く含まれており、このカリウムが高血圧の大きな要因となっている塩分(ナトリウム)の排出を促してくれます。

 

特におすすめなのが、キャベツやブロッコリー、小松菜などアブラナ科の野菜です。ただしカリウムは水溶性のため、食材を長時間茹でたり、長く水にさらしたりすると摂取量が減少してしまいます。できるだけ生で食べる、あるいは、さっと火を通すのがおすすめです。

 

このように、生活習慣を少し見直すだけで高血圧を改善し、心房細動やそれに伴うさまざまなリスクを低減することができます。

 

心房細動の患者数は高齢化に伴って年々増加していますが、約40%の人たちは自覚症状がない(※)ともいわれています。

※ Senoo K, Suzuki S, Sagara K, et al. Distribution of first-detected atrial fibrillation patients without structural heart diseases in symptom classifications. Circ J 2012; 76: 1020-1023

 

脳梗塞などを発症してから初めて気づくことのないように、定期的に心電図の検査をして心臓をチェックすること、そして心房細動が見つかったら早めに適切な対応を取ることを心がけましょう。

 

 

桑原 大志 

東京ハートリズムクリニック

院長

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。