人に相談しづらい「肛門の痛み」…実は癌(がん)の可能性も【専門医が解説】

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人に相談しづらい「肛門の痛み」…実は癌(がん)の可能性も【専門医が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

人にはいいづらいものの、痛むとなかなか我慢できない肛門周辺の痛み。大腸・肛門外科の中島康雄医師によると、肛門周辺に発生する痛みには、「原因がはっきりしているものと原因がわからないものに分けられる」といいます。本記事では、そんな「肛門の痛み」の原因と治療法について詳しく解説します。

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原因不明の「無症候性肛門痛」…治療困難なものも

肛門周辺に発生する痛みには、原因のわからない「無症候性肛門痛」と原因の明らかな「症候性肛門痛」があります。

 

そのなかでも無症候性肛門痛は「一過性直腸肛門痛」と「慢性直腸肛門痛」に分類されます。

 

一過性直腸肛門痛

 

一過性直腸肛門痛は、痛みが急に出現し、数秒~数分、最長でも30分以内に消失します。「消散性直腸肛門痛」ともよばれており、夜間から早朝にかけて、突然直腸肛門部に激痛が走り、30分程度七転八倒の苦しみのあと、朝になるとなにごともなかったように治ってしまう、「無性に便が出したい感じがする」というのが特徴として挙げられます。

 

慢性直腸肛門痛

 

一方、慢性直腸肛門痛は30分以上続く直腸肛門痛のことで、直腸診で恥骨直腸筋を後方に牽引すると痛みが増強するものが「肛門挙筋症候群」、増強しないものが「非特異的機能性直腸肛門痛」に分類されます。

 

原因は解明されていませんが、心理的要因や恥骨直腸筋の攣縮(れんしゅく)の関与などが考えられています。治療は困難ですが、鎮痛剤、安定剤、神経ブロックなどで改善する方もいます。

 

先述した消散性直腸肛門痛などはトリガーポイントへの局注(局所注射)でよくなった文献もありますので、あきらめず治療するのがよいでしょう。ただし、筆者は年間のべ数千人の診察をしていますが、無症候性肛門痛と思われる方は少数です。

 

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※本記事は、オンライン診療対応クリニック/病院の検索サイト『イシャチョク』掲載の記事を転載したものです。